IPv6対応の組み込み可能な「920MHz帯無線通信モジュール」を開発
~M2Mに向け「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」のラインアップを追加~OKI
OKIは、920MHz帯無線マルチホップネットワーク技術を活用し、産業機器や各種センサー機器に組み込み可能な「920MHz帯無線通信モジュール」を開発した。販売は2013年9月、出荷は10月より開始する予定だ。本モジュールは、お客様の要求に応じてカスタマイズしたソフトウェアを含めて提供される。
OKIは、スマートコミュニティやM2Mの実現に向け、長距離通信が可能な920MHz帯を利用し、IETFで策定された国際規格である6LoWPANやIPv6/RPLなどに対応した「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」を2012年8月より販売している。今回、同システムの構成品として「920MHz帯マルチホップ無線ユニット」に、今回の「920MHz帯無線通信モジュール」が加わることになり、これらを組み合わせた運用も可能となるため、お客様のニーズに応じたシステムの構築が実現できるようになった。例えば、産業機器や各種センサーなどに本モジュールを組み込むことで、「920MHz帯マルチホップ無線ユニット」と組み合わせて離れた位置にある機器やセンサーなどの情報収集と制御を無線で容易に行うことができる。
また、OKIの「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」は、ZigBee Allianceが策定中の920MHz ZigBee IP規格へも対応予定のため、互換製品との相互接続も可能となる見込みだ。
本モジュールは、センサーインターフェースを備え電池駆動が可能な「エンドデバイス」と、無線マルチホップに対応した中継機能を搭載した「コーディネータ/ルータ」の2種類を用意し、用途に応じて選択することができる。「エンドデバイス」は電池駆動に対応しているため、電源工事を行う必要はなく、機器の設置が容易になる。
「920MHz帯無線通信モジュール」の特長は次のとおりだ。
◆高機能、省電力、電池駆動に対応
・無線マルチホップに対応し、暗号化や認証のセキュリティ機能を標準で搭載している。
・「エンドデバイス」は、センサーからのデータ処理を含めて、本モジュールに搭載した1プロセッサーで処理するため省電力で、電池駆動で10年以上使用可能(弊社条件で動作させた場合)。
・OKIで現在販売している920MHz帯マルチホップ無線ユニットと組み合わせたシステムを構築することができる。
◆920MHz帯無線に対応
・無線LANなどの2.4GHz帯と比較して電波の到達距離が長く、また障害物を電波が回り込んで届く特性が高いため、通信距離を必要とする場合や、障害物が多い場所での利用が可能。また、従来利用されてきた429MHz帯の特定小電力無線局よりも高いスループットを持ち、マルチホップシステムでの利用が可能だ。
◆国際標準に対応
・IEEEで標準化されたPHYレイヤ規格IEEE802.15.4gに準拠、ネットワークレイヤーはIETFで標準化された6LoWPANやIPv6/RPLに対応している。今後ZigBee IPなどにも対応していく予定だ。
・国際的に利用されている業界標準のため、多種の機器・センサーとの相互接続性を確保し、多様なサービスを創出することが可能となる。
「920MHz帯無線通信モジュール」
NEWS(2013年7月)
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