国内最速 毎秒10ギガビットのデータ転送に対応した回線暗号装置を発売
~ビッグデータの伝送を高いセキュリティで実現~NEC/NECマグナスコミュニケーションズ
NEC、並びにNECマグナスコミュニケーションズは、広域イーサネット回線上のデータを不正アクセスから保護するレイヤー2回線暗号装置として、国内最速となる毎秒10ギガビットの転送速度に対応した 「COMCIPHER XL2B」の販売を開始した。本製品は、暗号アルゴリズムに、総務省および経済産業省の電子政府推奨暗号方式で、かつ米国政府の標準暗号化方式であるAES(FIPS-197準拠)を採用し、転送速度で毎秒10ギガビットを実現している。
昨今、官公庁や企業などでは、機密情報の伝送や情報漏洩対策に必要なセキュリティの高いネットワークの必要性がますます高まっている。また、映像などデータの大容量化によるビッグデータの伝送も必要となってきている。
本製品を加えたCOMCIPHER(AES)シリーズは、毎秒2メガビットから10ギガビットまでの多様なデータレートに対応し、ビックデータの収集・配信に必要な高速・大容量通信にも対応可能な、セキュリティ・ネットワークを効率的に構築できる。例えば、テレビ会議など動画映像の配信などにより、データトラヒックの増加が見込まれる拠点間通信や、データセンターとバックアップセンターとの間のディザスタリカバリ用途への適用を見込んでいる。
本製品の主な特長は、下記のとおりだ。
①既存ネットワークへの組み込みが容易:ネットワークの終端装置とLAN側のルータやスイッチとの間に本製品を接続するだけで、回線区間の暗号化が可能。既存ネットワーク機器の変更や設定の変更が不要なため、スムーズな導入が可能。
②通信速度の低下がなく、アプリケーションを選ばずに暗号化可能:毎秒10ギガビットの暗号化/復号処理においても、遅延時間が極めて少なく、通信速度の低下がないデータ伝送を実現(遅延時間は1msec以下)。また、暗号化データのプロトコルを選ばず、遅延が許されない音声通話や映像配信などのリアルタイムなアプリケーションにも適用可能。これらにより、ユーザーがストレスを感じずに伝送データの秘匿化が可能。
③導入後の機器移動やメンテナンスも容易:初期導入後にCOMCIPHERの構成変更(機器の追加や撤去等)があっても、稼働中のCOMCIPHERへの設定変更が不要。また、COMCIPHERは暗号化専用のハードウェア製品のため、ソフトウェアの更新に関わるメンテナンスも不要で、安心・安全な通信を経済的に運用可能。
「COMCIPHER XL2B」の希望小売価格は、12,500,000円(税別)から。
回線暗号装置「COMCIPHER XL2B」
NECとNECマグナスコミュニケーションズは、広域イーサネット上のセキュリティ需要の増加を鑑み、既存装置のデータレートアップグレードなどの販売も含め、今後3年間で「COMCIPHER(AES)シリーズ」について約10,000台の出荷を見込んでいる。また、今後、国際通信におけるセキュリティ需要の高まりに応じて、グローバル市場への適応についても、対応を検討していく。
お問い合わせ先
●NECマグナスコミュニケーションズアクセスシステム営業推進部
TEL:03-3798-7963
NEWS(2013年9月)
NTTグループ関連
- 最新技術H.265/HEVCを用いた高画質・高圧縮なソフトウェアコーデック開発キット、「HEVC-1000 SDK」を提供開始 (NTTアドバンステクノロジ)
- 最新標準仕様「OAuth2.0」に準拠した「TrustBind®/Federation Manager Version1.6」を7月10日より販売開始 (NTTソフトウェア)
- タブレット版「goo」トップページを提供開始くつろぎ時間での利用に最適化、タブレット版検索ページのリニューアル、「gooブログ」のタブレット対応も実施 (NTTレゾナント)
SIer・ベンダ
- 国内最速 毎秒10ギガビットのデータ転送に対応した回線暗号装置を発売 (NEC/NECマグナスコミュニケーションズ)
- 最適化されたバックアップとアーカイブ環境を実現する新世代のミッドレンジ製品「Data Domain」を発売開始 (EMCジャパン)
- IBM SPSS総計解析ソフトウェアのシミュレーション機能をさらに強化 (日本IBM)
- 電子メールの誤送信対策と管理者の利便性を強化した「m-FILTER」Ver.3.6を発売開始 (デジタルアーツ)
- BIG-IPのミッドレンジクラスの製品ラインナップを強化 (F5ネットワークスジャパン)
- 「CTstage SaaS」でコールセンター運営改善のための統計分析支援サービスの提供を開始 (OKI)
- 中小規模オフィスに最適なオフィス・コミュニケーションシステム「CrosCore M/L」の出荷を開始 (OKI)
- ビッグデータ分析のトライアル・プログラムを開始 (日本テラデータ)
- データセンター向けの多層防御のセキュリティ機能と業界最高水準のパフォーマンスを兼ね備えた「Check Point 13500アプライアンス」を発表 (チェック・ポイント)
- RiOS 8.5とSteelhead CX 255を発表 (リバーベッドテクノロジー)
- インテルと共同開発したハードウェア支援型セキュリティ製品「McAfee Deep Defender」の最新バージョンでサーバセキュリティを強化 (マカフィー)
- 探索的データ分析ソフトJMPの最新バージョン「JMP 11」を発表 (SAS Institute Japan)
- スマートデバイス向けフィルタリングブラウザ「ファミリーブラウザ」をドコモユーザー向けに提供開始 (ALSI)