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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

インフラを自動制御するクラウドネイティブ・アプリケーションの開発を開始

~アプリケーションが処理内容に応じてITリソースの増減を判断~

伊藤忠テクノソリューションズ

伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、処理内容に応じて、サーバ、ストレージ、ネットワーク等のITリソースの拡張や削除等を自動で行うアプリケーションを開発する。今年度は、オープンソースのクラウド基盤である「OpenStack」をアプリケーションが稼働するプラットフォームとして採用した。本プロジェクトは、経済産業省の平成25年度産業技術実用化開発事業費補助金(ソフトウェア制御型クラウドシステム技術開発プロジェクト)の交付を受けて実施される。成果物はオープンソースとして公開し、国内クラウド開発の活性化に貢献する。

昨今、各企業は、プライベートクラウドやパブリッククラウドを含めて様々なITサービスを利用しており、サービス提供者には、サービスの安定性に加え、企業が保有するシステムや他社のクラウドサービスとの連携や高負荷状況への対応など、一層柔軟なサービスが求められている。そのような中、ソフトウェアでクラウド全体を柔軟に制御するシステムはCloud OSと呼ばれて、クラウドサービスの基盤として利用され始めている。

今回CTCが開発するのは、業務システムが取り扱うデータ処理件数や処理の種別に応じてクラウド環境の各種のリソースを制御する、いわゆる「クラウドネイティブ・アプリケーション」だ。CPUやメモリ等のインフラの負荷状況ではなく、アプリケーションの処理量や処理方法によってITリソースを制御することで、よりアプリケーションの稼働に応じたインフラの確保が可能になる。

第1弾として、Cloud OSの1つであるOpenStackを稼働環境に採用し、データ量や計算方法に応じてシステム負荷が大きく変動するバッチ処理などを行うクラウドネイティブ・アプリケーションを開発する。バッチ処理については、企業内のデータ統合基盤として利用が高まるHadoop向けバッチアプリケーション開発用フレームワークである、ノーチラス・テクノロジーズの「Asakusa Framework」と連携した高速データ処理のアプリケーションを開発する。

CTCは、クラウド間やデータセンター間のサービス連携を、ソフトウェアで効率的に管理するITインフラ基盤をSDI(Software-defined Infrastructure)というコンセプトで推進している。クラウドネイティブ・アプリケーションをSDI環境に最適なアプリケーションと位置づけ、今後、自社クラウドサービスへの応用も含めた開発を進めていく。

クラウドネイティブ・アプリケーションのイメージ図

クラウドネイティブ・アプリケーションのイメージ図(クリックで拡大)

お問い合わせ先

●伊藤忠テクノソリューションズ
TEL:03-6203-4100

NEWS(2014年2月)

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