伊藤忠テクノソリューションズ（以下、CTC）は、ネットワーク仮想化技術に特化した日本発のグローバルIT技術ベンチャーであるミドクラジャパン（以下、ミドクラ）と国内で初めて販売代理店契約を締結し、同社が開発したネットワーク仮想化ソリューション「MidoNet」を販売開始した。

MidoNetは、ネットワーク情報のコントローラ機能を担うMidoNetモジュールのインストールを各サーバに行い、ルータを使用せずにルーティングやパケットの選別等の機能を実現するソフトウェアだ。既存の標準的なx86系サーバやネットワークスイッチを活用して、高機能なネットワークを仮想的に構成することができる。各ノードにネットワーク情報を持たせる分散型アーキテクチャを特長とし、拡張性と耐障害性に優れているため、各ノードの追加や、障害発生時の対応は、物理でネットワークを構築した場合よりも容易にできる。MidoNetを使用した場合、物理ネットワークはそのままに構成の変更、拡張を行うことができるため、変更に必要な運用コストの低減、サービス展開の迅速な対応が可能となる。また、オープンソースソフトウェアのクラウド基盤ソフトウェアであるOpenStack用のプラグインも備えており、OpenStackによるクラウド上の仮想サーバや仮想ストレージ等のリソースの変更に伴い、自動でのネットワーク設定の変更にも対応している。