NTTコミュニケーションズ(以下NTT Com)の約300の社内システムを一元的に管理しているシステム部は、同社の高信頼、高品質なICTインフラサービスを支え、“守りのIT”を効率よく推進すると同時に、“攻めのIT”への対応を強化している。今年6月21日にシステム部長に就任した及川将之氏に、活動方針や最新の取り組みについて伺った。
NTT コミュニケーションズ株式会社 システム部 部長 及川 将之氏
近年「マイクロサービス」というキーワードに注目が集まっている。サービス同士を疎結合することで影響範囲を小さくし、システムの拡張や変更に対応しやすい。NTT Comはこのアーキテクチャを活用することにより、規模の大きなシステムのアジャイル開発とDevOpsの実践にチャレンジしている。
国内外でさまざまなサービスを展開するNTT Comは、各サービスごとの個別サイトを統合した”ビジネスポータル”を刷新し、利便性を向上させた。最新のビジネスポータルでは内製とアジャイル開発により開発サイクルを短縮し、Time on Marketを実現している。
ITシステム部門には信頼性やセキュリティの確保、コンプライアンスの遵守、コスト削減、迅速なサービス提供など、さまざまなことが求められる。そうした要望に応えるためICTインフラの統合などを推進してきたNTT Comは、より”攻めのIT”へとシフトし、組織横断で社内システム環境の刷新に取り組んでいる。
NTTグループの昇進でもあるBtoBtoX型ビジネスの展開に注力するNTT Comは、お客さま企業に最新IT技術の活用を提案する前に「自らがしっかり使う」ことを重視している。社内のあらゆるデータが集まるシステム部は、若手社員中心のプロジェクトを立ち上げ、データ分析・活用に関するスピード感ある取り組みを進めている。
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