NTTデータ 第三金融事業本部(以下、三金本部)は信用金庫、信用組合、労働金庫、JAバンクをお客様とした共同利用型バンキングシステムの提供を軸に、食農ビジネス、インドネシア向けマイクロファイナンスなど幅広く事業を推進している。安定的なシステム提供を続ける一方、社会状況の変化に対応するお客様のニーズに応える取り組みを強化している三金本部の活動について紹介する。
高齢化に伴い、相続事務手続きは地域金融機関において欠かせない業務のひとつとなっている。「相続支援システム」は、金融機関の現場事務を踏まえた業務フローを実装しており、職員の事務の堅確化と、煩雑な事務による心理的負担の軽減につながる。また、相続人であるお亡くなりになった顧客のご家族にとっても来店回数の低減など、手続きの負担が軽減されるというメリットをもたらすものとなっている。
ろうきん事業部は、労働金庫業態が集約している事務処理業務のアウトソーシング受託を進め、2018年以降は6つのコア業務すべてのBPOを受託している。アウトソーシング業務を行っていく中で、業務改善を図るべき点が明確となってきており、さらなる効率化につながる展開を模索している。
NTTデータは、共同システムとして全国の信用金庫向けの営業店端末や勘定系ホストのシステム開発を担っていた。従来のシステムは顧客による伝票起票、伝票取引時のシステムへの手入力オペレーションや管理者による伝票検印を実施していたが、顧客の入力負荷やオペレーションミス、確認事務の負担が大きくデジタルへの移行が求められていた。
マイナス金利や顧客ターゲットとなる人口の減少が続く中、地域金融機関が本業である資金利益を創出するためには効率的・効果的な営業活動や融資審査の高度化が欠かせない。NTTデータでは、地域金融機関向けの基幹システムを手掛けてきた知見と最新技術を融合させたAIソリューションの検討を進めている。
金融業界では、制度改正や各種規制サービスの多様化などによる業務や手続きの複雑化に伴い、営業店から多くの問い合わせが本店に寄せられており、その対応に時間が割かれている。その負担軽減を図るのがAI を用いたFAQシステム「CONTIMIXE®AI(FAQ)」である。AIを用いて検索ヒット率を高めるとともに、使いやすさを徹底的に追求している。
農業従事者の高齢化が進む中で、新規就農者を増やすためには、安定した収入を担保することが欠かせない。三金本部では、これまで築いてきたJAバンクとの関係を基盤として、集出荷団体さらには生産者における効率の改善と新たな付加価値の創出に向けた取り組みを進めている。
しんきん事業部は、信用金庫のお客様や他のステークホルダーも巻き込んだ、BtoBtoXの新規ビジネス企画を模索する中で、老後の不安3K(「健康不安」「孤独不安」「経済不安」)解消につながるサービスの検討を行っている。
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