ホーム > 2020年9月号

1 インタビュー

人知を増幅し人の能力を最大限に活かしたプレミアムライフ実現へのチャレンジ

NTTサービスエボリューション研究所(以下、EV研)では、データサイエンスによるDX推進とイノベーティブなサービスの研究開発、サイバネティックインテリジェンスの研究開発に取り組んでいる。社会変化の兆しを変革の起点と捉え、これからの人々の生活や活動になくてはならないサービスを生み出そうとしているEV 研を取り巻く状況と、活動方針や取り組みなどについて、阿久津明人所長にお話を伺った。

NTTサービスエボリューション研究所 所長阿久津 明人

 PDFファイルで記事を読む

2 クロスドメインDX

農業と健康の社会課題を解決するデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の取り組み

EV研のデータ&ビジネストランスレーション研究プロジェクト(※)では、社会課題を解決して大きな価値創出をするために研究開発を進めている。ここでは、農業および健康分野でのDX化を進めるために、地域社会・経済の活性化に向け社会システムの未来予測と全体制御の最適化に取り組んでいる状況を述べる。

※:本プロジェクトはNTT ソフトウェアイノベーションセンタの一部とともにNTTスマートデータサイエンスセンタとして活動している。

 PDFファイルで記事を読む

3 パーソンセンタードデザイン

地域と企業が新しい形で関わり合うリビングラボによる社会課題解決の実践

SDGs、Society5.0 などの社会的要請や、企業の新規ビジネス開発の観点から、企業が社会課題解決に取り組む必要性が高まっている。しかし、従来の企業主導によるビジネス開発では、地域や住民の視点での課題解決やビジネス創出は難しく、住民・自治体・企業が共創するリビングラボ※1 の手法が注目を集めている。EV研のイノベーティブサービス研究プロジェクトでは、地域と住民の視点で新たな課題を設定し共創による解決を促すアプローチとして、パーソンセンタードリビングラボ※2 やデータ循環型リビングラボ※3 に取り組んでいる。その手法と具体的な取り組み、および、グローバルな社会実装を目指すオーストラリアとの共同プロジェクトを紹介する。

※1 木村, 赤坂,(2018) 社会課題解決に向けたリビングラボの効果と課題, サービソロジー, 5 巻, 3号, p. 4-11.
※2 大牟田市、大牟田未来共創センター、NTT西日本、NTTによる地域と住民の視点での統合的な課題設定と社会課題解決に取り組む、新しいリビングラボの方法論
https://www.ntt.co.jp/news2019/1908/190830a.html
※3 横浜市、東急電鉄、NTTドコモ、NTTが、住民主体のまちづくりの活動をICT・IoT技術で加速する新たな取り組み「データ循環型のリビングラボ」共同実証実験を開始
https://www.ntt.co.jp/news2019/1906/190607a.html

 PDFファイルで記事を読む

4 ウルトラリアリティ・フィールド

URVによるリモート観戦実現に向けた取り組み

EV研のイノベーティブサービス研究プロジェクトでは、ICT社会に変革をもたらす新しいサービスとして、URV(Ultra Reality Viewing)によるリモート観戦実現のための視差なしワイド映像合成・伝送システムの開発を行っている。また、同じ映像で2D・3D 両方が楽しめる「Hidden Stereo」技術についても研究開発を進めている。両技術の概要について、以下紹介する。

 PDFファイルで記事を読む

5 ウルトラリアリティ・アバター

リモートワールドでの協調作業

EV研のイノベーティブサービス研究プロジェクト、サイバネティックインテリジェンス研究プロジェクトでは、新領域開拓による新たなサービス創出に向けて、実在感のあるリモートサービスを可能にする「サイバネティック・テレポーテーション」実現のための研究開発を進めている。本稿では、遠隔の人との協同作業に資する「ウルトラ・リアリティ・アバター」の先駆けの取り組みとして、その人らしさを外化するプレゼン代行ロボットや、その人の特性に合わせて理解や共感を支援する研究について紹介する。

 PDFファイルで記事を読む

6 ウルトラリアリティ・アバター/コネクト

身体障がい者向けハンディキャップ支援

EV研のイノベーティブサービス研究プロジェクトでは、クラウドやネットワークを用いたシステムのアーキテクチャ設計やロボットなどのデバイスに関する設計・開発、ヒューマンインタラクションに関する研究開発を行っている。また、EV 研には、生体情報解析を通じて人の身体状態を解析し、知覚・認識・運動特性に基づくフィードバック技術で身体状態の改善を実現する技術蓄積がある。これらの研究基盤を基に、身体障がい者向けハンディキャップ支援技術の研究を立ち上げた。

 PDFファイルで記事を読む

お問い合わせ先

日本電信電話株式会社 サービスエボリューション研究所 企画部 広報担当
EMail:randd-ml@hco.ntt.co.jp

※記載の会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。