NTTは研究開発組織の一つとして、2020年3月にデジタルツインコンピューティング研究センタ(以下、DTC研究センタ)を設立した。DTC研究センタが設置された背景や概要、ミッションや当面の課題などについて、中村高雄センタ長に話をうかがった。
NTTデジタルツインコンピューティング研究センタ センタ長中村 高雄氏
デジタルツインコンピューティング構想の展開・実現を推進する中心組織として本年3月に設立した「デジタルツインコンピューティング研究センタ(DTC 研究センタ)」では、デジタルツインコンピューティング構想の実現に向けた要素技術の研究開発、外部の研究機関や企業との共同研究、デジタルツインの共用利用に向けたコラボレーション活動等を推進している。本稿では、このデジタルツインコンピューティング構想と当センタの取り組みについて概要を述べる。
DTC研究センタでは、デジタルツインコンピューティング(以下、DTC)構想に基づき、ヒトのデジタルツイン(以下、ヒトDT)について研究を推進している。本稿では、ヒトDTへの挑戦と今後の展望について述べる。
DTC研究センタでは、DTCを駆使して、モノを高精度にデジタル化し、実在するヒトがデジタル化されたモノを活用することで、新しい社会を拓くことを目指している。その実現のためには、ヒトとモノのインタラクションを可能にすることが課題となる。
DTC研究センタでは、デジタル化されたモノやヒトの動きを大規模・高解像・高精度にシミュレーションする「大規模リアルタイムシミュレーション技術」に取り組んでいる。本稿では「大規模リアルタイムシミュレーション技術」を用いた「交通流シミュレーション」と「気象シミュレーション」等について述べる。
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