NTTネットワークサービスシステム研究所(以下、NS研)ではIOWN実現に向けてネットワークシステムの研究開発に取り組んでいます。本特集では、コアNWにおけるオールフォトニクス・ネットワーク(APN)実現に向けた取り組みと、ネットワークのソフトウェア化を通じて、新たな価値提供を目指すネットワークシステムの研究開発の取り組みを紹介します。
NTTネットワークサービスシステム研究所 所長岡崎 義勝氏
オールフォトニクス・ネットワーク(APN)は、IOWN構想の基盤を担う、フォトニクス技術をベースとした革新的なネットワークです。本稿では、APNの概要とAPN実現に向けて必要となる技術、ならびにAPNの持続的発展を可能にするための取り組みについて紹介します。
IOWNが掲げるオール光ネットワーク上で、ICTユーザ体験の飛躍的な向上をめざし柔軟かつダイナミックな制御を行う機能別専用ネットワーク(FDN)の研究開発を推進しています。本稿では、FDNを実現するための転送機能に関する技術開発の取り組みについてご紹介します。
クラウドコンピューティングや超低遅延の映像通信など多様化したアプリケーションに対応するためには、対地や通信品質を指定してリアルタイムに通信路を確保できる仕組みが必要となります。従来の電話系に代表されるセッション制御型通信を、IOWNにおけるこのような通信路の動的確保に適用する取り組みを紹介します。
NS研はIOWN時代における究極のオペレーションとして、人的リソースを必要とせず、環境変化にも自律的に適応する“自己進化型ゼロタッチオペレーション(自己進化型ZTO)”をめざしています。本稿ではその世界観と、段階的に達成していくにあたっての到達レベルごとのイメージおよび実現に必要となる要素技術を紹介します。
IOWN時代の高度なデータ処理サービスを実現するためのサーバ基盤においては、大容量データをリアルタイムに処理可能な高い処理性能と省電力化を両立させる必要があります。本稿では多様な計算資源(省電力CPU、アクセラレータ等)の処理に応じた柔軟な組み合わせと、電力モニタリング/フィードバック制御による処理の配置最適化によりソフトウェアベースでのサーバ基盤の省電力化/電力効率最大化を実現するパワーアウェア動的配置制御技術を紹介します。
IOWN実現のキーファクターとなる、ネットワーク機能のディスアグリゲーション化に向けて、各レイヤの技術を迅速に結合/検証可能とし、あらゆる外部パートナーとの技術実証から事業導入推進までを支える研究運用テストベッドの取り組みについて紹介します。
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