NTT Comイノベーションセンターは、世界最先端のイノベーション理論『両利きの経営』で言われている「知の探索」と「知の深化」のベストミックスを目指し、「B(Business) T(Technology) C(Creative) + S(Strategy)」の四位一体フォーメーションで、新たな技術やデザインの社内支援に加え、将来の社会的課題の解決やCSV(Creating Shared Value)経営、さらにはSmart WorldやIOWN構想実現に資する新たなイノベーションを創造することを目的に、2020年4月に設立されました。本特集では、イノベーションセンターでの最近の取り組み例として、6つのプロジェクトをご紹介します。
NTTコミュニケーションズ株式会社
取締役 イノベーションセンター長
稲葉 秀司氏
AI 活用するにあたり、ドメイン知識と最新のAI技術を融合させAIモデルをカスタムメイドすることが不可欠な分野がある。しかしドメイン知識を持つお客さまとAI技術者のコラボレーションは容易でなく、手間とコストがかかる。NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com) イノベーションセンターが内製により開発したAI コラボレーションツール“Node-AI”はこの問題を解決する。
デザイン部門「KOEL」はNTT Comの事業変革・事業創出を担うイノベーションセンター内に位置し、社内のさまざまな組織と共に事業を成長させ、新しい価値を生み出す活動を展開している。
NTT Com イノベーションセンター プロデュース部門では「5年、10年先の未来を見据えた世界観を想定し、社内外と共創しながら新たな価値を創造することで社会に貢献し、“お客さまから信頼されるNTT Com”でありたい。」という思いから、様々な業種業態のお客さまとの共創によるxTechビジネスを推進している。本稿では、その一例としてFinTechの取り組みについて紹介する。
セキュリティ対策ではサイバーリスク情報のライフサイクルマネジメントが重要だが、現場のコスト意識をその運用に反映できていない。ブロックチェーン型セキュリティ情報流通フレームワーク「Metemcyber」は、情報配布の活発さとコスト意識の共有により、セキュリティ体制の健全性を組織横断で評価する。
従来のライブ配信では、映像が視聴者に届くまでに通常30秒〜1分程度の遅延が生じる。このため、配信者と視聴者の間でインタラクティブなコミュニケーションを行うことは難しい。NTT Comでは、リアルタイムコミュニケーション技術であるWebRTCを用いて1秒未満の極めて小さい遅延で映像を配信できるシステムを開発している。
昨年、本誌でも紹介したNTTコミュニケーションズ社のインターネット検定「ドットコムマスター(.com Master)」は、今年で20周年を迎える。今回は、大学ICT推進協議会(AXIES)の年次大会において最優秀論文賞を受賞した京都大学との共同研究の内容や、コロナ禍での検定運営の状況等について紹介する。
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