NTTコミュニケーション科学基礎研究所(以下、CS研)では、ICT社会に変革をもたらすコミュニケーション科学の基礎研究を進めている。創立30周年を迎えたCS研の山田武士所長に、CS研の主な取り組み等についてお話を伺った。
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 所長山田 武士氏
CS研では、コロナ禍の中、「人が触れた場所を知りたい」との思いを解決するために、サーモグラフィカメラによるモノタッチ判定とその実環境投影の手法について研究してきた。以下では、軽量なアルゴリズムを利用し、人が触れた場所の可視化と投影を行う新技術について紹介する。
視覚・聴覚に加えて、最近研究が盛んになりつつあるといわれている触覚。CS研は、ベルベットハンド錯覚という触感の錯覚現象に着目し、同じ素材に触れているにもかかわらず、異なる素材に触れているかのようにその触感を変調する手法を考案した。本稿では、CS研が開発した新手法「フレーム回転法」について紹介する。
CS研は、フォーミュラーカーレースドライバーの自発的瞬目を計測し、自発的瞬目のパターンが、レースドライバーの心理・認知状態を定量的に計測できる可能性があることを明らかにした。本稿では、その実験結果と今後の展望について紹介する。
※記載の会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
Copyright © BUSINESS COMMUNICATION. All rights reserved. ※本サイトの掲載記事、コンテンツ等の無断転載を禁じます。