株式会社NTT ドコモ(以下、ドコモ)は2021年10月に「新ドコモグループ中期戦略」を発表した。本稿では、新しいドコモグループの挑戦において、カスタマーファーストの視点を重視し、お客さまのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に貢献するドコモR&Dイノベーション本部の取り組みについて述べる。
2030年頃の実用化を目標に、6GとIOWNの連携を基軸とした実用化研究開発が「5G Evolution & 6G powered by IOWN」のスローガンのもとで加速している。本稿では、めざす世界観と技術的要求条件、およびその実現に向けたNTT研究所との連携状況について述べる。
5G時代では仮想化技術などの導入によりネットワークが複雑化、階層化されるなか、ドコモでは高度なネットワーク制御の仕組みとしてEnd-to-end Orchestrator(以下、E2EO)の導入を検討している。本稿ではE2EOのコンセプトや、標準化を踏まえたドコモの取り組み状況について述べる。
ドコモは、ますます多様化するニーズに迅速に応えるため、世界で初めて5GのOpen RANを商用化した。さらに、より柔軟で拡張性の高いネットワークの構築をめざして5G Open RAN Ecosystemを設立し、海外パートナーとの協創を進めるとともにドコモR&Dセンタに初の試みとなるシェアドオープンラボを構築し、5G Open RANの展開を加速していく。
ドコモはお客さま接点となるデバイスに関する技術開発に取り組んできたが、近年、ポストスマートフォンに向け、XRに関連する技術開発にも力を入れて取り組んでいる。本稿では、XR の取り組みの一つであるVirtual Event Platform(VEP)について述べる。
ドコモでは、機械学習、動画像認識、音声言語処理などの技術アセットとビッグデータ基盤を活用し、ビジネスプロセスの最適化、需要予測、レコメンドやパーソナライゼーションによる顧客体験の向上など、新たな価値創出と社会課題解決を推進している。本稿では、未来社会の創造に向けたAI・ビッグデータ基盤開発とそれを実践するデータ活用人材の育成について述べる。
ドコモは、一人ひとりが輝き、寄り添いながら、あらゆる可能性が広がっていく社会”Wellbeing Society” の実現をめざしている。本稿では、産業分野を超えたパートナーとの技術の価値検証により、新たなライフスタイルを創出するための「ライフスタイル共創ラボ」と、本取り組みを通じ、ドコモが研究開発を行うAIやIoTなどの技術とNTT 研究所の最先端技術をさまざまな産業分野で活用可能とする「イノベーション共創基盤」について述べる。
新たな時代に突入したウィズコロナの世界において、新規事業創出の鍵を握る「オープンイノベーション」。ドコモR&Dイノベーション本部では、本部内にグループのイノベーションをリードする営みを設け、社員自らがさまざまな角度から、新たな技術や新しいビジネスの形を見出す活動を行っている。
ドコモはこれまで国際標準化活動で世界をリードし、積極的に標準必須特許を取得してきた。本稿では、激しい獲得競争下にある標準必須特許に関する取得・活用の意義と取り組みに加えて、サービス関連特許の取得・活用の取り組みについて述べる。
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