NTTコムウェアは2022年1月、新ドコモグループとして新たなスタートをきった。これまで培ってきた「ソフトウェア開発力」を活かし、新ドコモグループの事業成長のドライバとなり、グループ全体の事業拡大をめざしている。2021年6月に就任した黒岩社長に、NTTコムウェアの事業方針・戦略について話を伺った。
ＮＴＴコムウェア株式会社 代表取締役社長黒岩 真人氏
NTTコムウェアは、新ドコモグループにおいて期待される「サービス創出力強化」のため、「ソリューション戦略策定機能の強化」、「NTTドコモ、NTTコミュニケーションズをはじめとするチャネル連携機能の強化」、「ソリューション・プロダクト創出を支える共通プラットフォームの強化」を図っていく。
NTTコムウェアでは、これまでNTTグループの膨大な通信設備管理に関するソフトウェア開発を担ってきたことに加えて、画像認識AI「Deeptector®」をはじめとしたAI やデータサイエンス技術のインフラ業界への社会実装により、通信設備や電力設備、道路等さまざまな社会インフラのメンテナンス業務を支えてきた。「SmartMainTech」は、こうしたインフラ分野での技術活用の実績とノウハウを体系化し、通信事業に加え、エネルギー事業や都市開発事業といった社会インフラ事業者向けにデジタル技術を活用した新しいインフラメンテナンスを推進するトータルソリューションブランドである。
社会インフラのサステナビリティへの貢献とレジリエンスの向上にICT技術で貢献するという強い使命感を持つNTTコムウェア。日本の通信ネットワークを支える膨大な設備の管理をICTでサポートしてきた実績とノウハウを活かしたSmartMainTechシリーズにおいて、収集したデータを統合、活用するための基盤となるプロダクト「Smart Data Fusion」を社会インフラ業界等に向けて展開している。
「フィールドコラボ」は、工事現場における現場タスク管理とビジネスチャットを融合させた現場管理サービスである。従来、工事現場におけるタスク管理は工程表を元に現場監督や職長が電話や対話で実施してきた。しかし社会インフラのメンテナンス現場においては、昨今の人手不足によりひとりの管理者が複数の現場を担当することが増え、管理項目も増加していることから、報告の取りまとめは現場における大きな課題となっている。「フィールドコラボ」は黒板等で実施されていたタスク管理と現場からの報告をデジタル化。担当者のタスクアサイン、概要連絡、モバイル報告を一元的に実施。日々の現場作業における報告・管理を支援し、現場管理の負担を軽減する。
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