NECは2020年6月にNTTとの資本業務提携を発表して以降、NTTが掲げるIOWN(Innovative Optical & Wireless Network)構想の実現に向けた取り組みを加速させている。NECのネットワークサービスビジネスユニットを統括する河村厚男執行役員常務、同社のCTOである西原基夫取締役 執行役員常務、NTTの研究企画部門長でありIOWN構想の名付け親でもある川添雄彦常務執行役員、IOWNのR&Dにおいて商用開発に重点を置くNTT IOWN総合イノベーションセンタのセンタ長である塚野英博氏という豪華メンバーに、NECの取り組みについて語り合っていただいた。
仮想化されたコンピューティングリソースを必要に応じて柔軟に組み合わせて利用するのと同様のことを、光トランスポート領域でも可能にするため、NECは「光の伝送技術のオープンアーキテクチャ」実現に取り組んでいる。この取り組みについて、同社の第一ネットワークソリョーション事業部長 田川 和宏氏と、NTTネットワークサービスシステム研究所長 川端明生氏に対談していただいた。
NECはIOWN構想の主要技術分野の1つAPN(All Photonics Network)に関する技術開発に取り組んでいる。本稿ではNTTがさまざまなパートナーと共にIOWN構想の実現と普及に取り組む団体として設立したIOWN Global Forum(以下、IOWN GF)での活動や、APNの社会実装に向けた取り組みなどについて、NEC、NTT双方のIOWN推進室長をはじめとするキーマンにお話を伺った。
機器やソフトウェアの製造過程でマルウェアやバックドアが仕込まれるようなセキュリティリスクが問題となっている。個社でのリスク回避は難しいため、NECはNTTと共に通信機器ベンダー、システムインテグレーター、ユーザー事業者を巻き込み、サプライチェーン全体でセキュリティに関する透明性を高める取り組みを進めようとしている。両社でこの問題に取り組む各研究所のメンバーにお話を伺った。
NECはIOWN構想を支える次世代コンピューティングアーキテクチャ“ディスアグリゲーテッドコンピューティング”の実現に役立つ技術を開発している。ベースとなる技術は一部商用化もされており、NTT の議論も進められている。本稿では、この取り組みに関わるNEC、NTT両社のキーマンに対談していただいた様子を紹介する。
近年、サステナブルな社会の実現に取り組むことが企業にも強く求められている。特にカーボンニュートラルは重要なテーマであり、NECも2050年までの達成に向けたコミットを宣言している。その同社の取り組みはAI/ICTによるカーボンニュートラルと、ICTそのもののグリーン化という2本柱から成り、いずれもIOWNが重要な要素となっている。
※記載の会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
Copyright © BUSINESS COMMUNICATION. All rights reserved. ※本サイトの掲載記事、コンテンツ等の無断転載を禁じます。