NTTアクセスサービスシステム研究所(以下、AS 研)では、お客様とNTTビルを結ぶアクセスNWに関する研究開発を行っている。IOWN構想の具現化および新たなビジネス領域を開拓する研究開発の取り組みについて青柳雄二所長にお話を伺った。また、今年5月18日(水)、19日(木)に開催される「つくばフォーラム2022」の見どころなどについてお話をいただいた。
AS研のアクセスサービスシステムプロジェクト(以下、A サP)では、新技術領域の開拓や新たな価値の創出等の活動を進めると共に、アクセスネットワーク技術の将来ビジョンの検討を通して、研究開発方針の策定を行ったところである。以下では、策定した研究開発方針の推進に向けた取り組み状況と、その実現に向けた4つの技術を紹介する。
AS研のアクセス基盤プロジェクト(以下、A 基P)では、IOWN構想の発表を受けて、Photonic Gateway(以下、Ph-GW)による低遅延な光ネットワーク(以下、NW)の活用について研究開発を進めている。低遅延な光NWに持たせるべき波長管理や計算資源などの構成技術や、光給電技術について以下に示す。
AS研の無線アクセスプロジェクト(以下、A 無P)では、無線LANをはじめとしたさまざまな無線アクセス技術について研究開発を進めてきた。以下では、NTTおよびAS研を取り巻く状況、無線アクセス技術の動向、新たな周波数帯の開拓、環境に追従したエリア形成、法制度・標準化への取り組みについて述べる。
AS研の無線エントランスプロジェクト(以下、A エP)は、6G/IOWN構想の実現に向けて無線エントランスシステムを発展させる将来無線技術の研究開発に取り組んでいる。以下では、高周波数帯アナログRoF(Radio over Fiber)を活用したビームテーブルを用いた遠隔ビーム制御技術、通信電波を用いた端末測位情報に基づいた基地局切替制御技術、JAXAとの共同実験に向けた低軌道衛星MIMO技術、無線設備のトラブル時に課題を切り分ける無線品質評価技術について述べる。
AS研では、アクセス系業務のデジタルトランスフォーメーションによる運用イノベーションを目指し、スマートエンジニアリング(設計/施工)やスマートメンテナンス(保守/運用)技術を研究開発している。また、通信設備のアセット活用により、通信以外の分野も含めた新たな価値創造にもチャレンジしている。
AS研のアクセス設備プロジェクト(以下、A 設P)では、2019年発表したIOWN 構想の3 本柱の一つであるAPN(オールフォトニクスネットワーク)の実現に必要な次世代光線路技術の研究開発を推進している。ここでは、①遠隔光路切替ノード・光分岐技術、②光提供機会の拡大に向けた路面敷設・簡易埋設技術、③空間分割多重(SDM) 研究開発の状況について述べる。
AS研のシビルシステムプロジェクト(以下、A シP)では、社会インフラ事業の課題解決によるスマートワールドの実現を目指して、維持管理/ 運用業務のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)化、安心安全な基盤設備、新社会インフラ基盤構想に関わる研究開発を行っている。以下では具体的取り組みとして、社会インフラ点検の省力化(インフラ設備の画像認識技術)、社会インフラの強靭化(構造物の長寿命化と地震動による設備の被災予測技術)について述べる。
AS研では、オペレーション業務の協働化が進む将来を見据え、複数プレイヤーを横断してのデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を推進・拡大する技術の研究開発を行っている。以下では、ネットワークリソース管理技術(NOIM)と操作プロセス分類型デザイン支援技術を紹介する。
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