先端エレクトロニクス/フォトニクスに関する高い技術力を強みに、ICT サービスを支えるさまざまなデバイスの実用化開発に取り組むNTTデバイスイノベーションセンタ(以下、DIC)。NTT IOWN総合イノベーションセンタ(以下、IIC)に所属する研究開発センタとして、IOWN 構想の実現に重点を置く同センタの活動について、センタ長の富澤将人氏に伺った。
NTTデバイスイノベーションセンタ 所長富澤 将人氏
CDC-ROADM(Colorless、 Directionless、 Contentionless – Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexing)と呼ばれる光ネットワークの構成は自由度の高いネットワーク構成を提供する。本稿では、従来CないしはLの単一のバンドに限定されていたCDC-ROADM をC+Lバンドの複数バンド化の検討を行った結果を報告する。CDC-ROADMに不可欠なマルチキャストスイッチデバイスの動作波長範囲をC+L の2 つのバンドに拡大することで、シンプルでバンドを意識することなく運用が可能なシームレスな構成と運用が実現される。
ネットワーク(以下、NW)の大容量化、高速化がますます進んでおり、800Gbpsも視野に入りつつある。そのようなNWを支える通信機器の開発も進んでいるが、機器の小型化、および低消費電力化、ひいてはCO2排出量削減が重要な課題となっている。DICは、この課題の解決に役立つ研究開発に取り組み続けている。
通信用鉄塔をはじめとした鋼構造物は、定期的なメンテナンスとして、錆を取り、塗装を行う必要があるが、電動工具や手工具では錆を完全に除去することが難しいという課題がある。その課題の解決を目指し、DICでは、レーザ光を用いた錆除去技術( レーザ除錆技術) の開発を行っている。
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