NTTアクセスサービスシステム研究所(以下、AS研)では、お客様とNTTビルを結ぶアクセスネットワーク(以下、アクセスNW)に関する研究開発を行っている。『つながり続ける』NW実現に向けたIOWN構想による変革を実現する研究開発の取り組み、および今年5月17日(水)、18日(木)に開催される「つくばフォーラム2023」の見どころなどについて青柳雄二所長にお話を伺った。
NTTアクセスサービスシステム研究所 所長青柳 雄二氏
AS研は線路・土木・伝送・無線・オペレーションの各技術分野で、アクセスNWを支える研究開発を行っている。その中でアクセスサービスシステムプロジェクト(以下、A サP)は、AS研全体を俯瞰した研究方針策定や研究開発の推進、また革新的技術の創出など、組織を横断する取り組みを行っている。
AS研究所のシビルシステムプロジェクト(以下、A シP)では、ロバストなNWの実現を目指して、自然災害・人為災害への耐性強化に向けたNW の信頼性向上に関わる研究開発を行っている。以下では、具体的取り組みとして、社会インフラの被災予測、地域マイクログリッドへのアセット活用、浅層埋設管路の強靭化について述べる。
AS研では、アクセス系業務のデジタルトランスフォーメーションによる運用イノベーションを目指し、スマートエンジニアリング(設計/施工)やスマートメンテナンス(保守/運用)技術を研究開発している。また、通信設備のアセット活用により、通信以外の分野も含めた新たな価値創造にもチャレンジしている。
AS研アクセス設備プロジェクト(以下、A設P)は、光線路の設備に係る研究開発に取り組んでいる。本稿では、次世代の光線路に対するエクストリームな要件、サービスの多様化に応える技術及び評価実験等について紹介する。
AS研では、NTTに加え、様々な事業者の業務プロセスやシステム、データ等のアセットを相互活用する技術の研究開発を行っている。以下では、近年、要請の高い通信サービスのロバスト性向上に向けたNW 監視・保守業務支援と、それを取り巻く新規ビジネス協創への取り組みをそれぞれ紹介する。
NTT研究所はデータ量の増加、消費電力の増加、NW遅延抑制といった課題の克服に取り組んでいる。そのために必要となる光アクセス基盤の研究開発を行うAS研 光アクセス基盤プロジェクト(以下、A 基P)から、NWの低遅延・省電力に資する技術を中心に紹介する。
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network) の「W」に相当する無線通信に求められる要求が近年ますます高まっている。AS研 無線アクセスプロジェクト(以下、A 無P)ではそうした要求に応えるため、さまざまな無線アクセス技術の研究開発に取り組んでいる。
「無線通信の利用制約を解放することによる新たな社会基盤の実現」をミッションとして掲げ、無線技術の高度化、適用範囲の拡大を狙った研究開発に取り組むAS研 無線エントランスプロジェクト(以下、A エP)。本稿ではその活動概要、および6G/IOWN 時代を見据えた最近の研究開発事例をいくつか紹介する。
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