NICは、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の具現化に向け、オール・フォトニクス・ネットワーク(APN)や移動固定融合、またそれらの省電力化を支える革新的なネットワーク/アクセスシステムの研究開発と実用化をソフトウェアとハードウェアの両面で推進しています。
2023年はAPN IOWN1.0の商用サービスが開始され、IOWN実用化の第一歩を踏み出す1年となりました。
一方で、昨今の大規模な電気通信事故を踏まえ、社会インフラであるネットワークには、さらなる信頼性・強靭性が求められております。
NICはこれからも革新的なAPN のシステム化、その高度な運用制御を図るオペレーションやネットワーク機能ソフトウェア化の研究開発を通じて、IOWN構想の社会実装を推進すると共に、既存NWの競争力維持・強靭化にも取り組んで参ります。
NTTネットワークイノベーションセンタ
センタ長 岡崎 義勝氏
アクセスインフラプロジェクトでは、IOWNのAPNを支える足回りの技術開発をミッションとし、アクセスNW(線路・土木分野)の構築/運用/維持管理のスマート化実現に向けた技術開発や光ファイバケーブルなどの光線路基盤技術の開発に取り組んでいる。本稿では、その主な取り組み内容について紹介する。
アクセスネットワークプロジェクトでは、アクセスネットワークにおける光システム・無線・オペレーションシステムの各分野におけるR&D創出技術の早期アウトプットと既存設備・サービス技術の持続的発展に向けた研究開発(実用化開発、事業導入プロダクトの技術支援/ 維持管理)を推進している。本稿では、アクセスネットワークの各分野における主な開発技術を紹介する。
ネットワークオペレーションプロジェクトでは、IOWN時代に向けた、より高品質なオペレーションの実現を目指し、ゼロタッチオペレーション技術に取り組んでいる。その中からNW 監視・故障対処の自動化、RAN 制御の自動化に向けたコントローラ、ユーザのリソース設計・構築・運用を自動化するCF 高度化の3技術を紹介する。
光トランスポートシステムプロジェクトでは、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)におけるオールフォトニクスネットワーク(All Photonics Network; APN )の実現加速に向けた技術開発に取り組んでいる。本稿では、APN高度化・普及拡大に向けた、光伝送ネットワーク、ホワイトボックスNOS、並びにAPNコントローラの技術開発について紹介する。
ネットワーク制御ソフトウェアプロジェクトは インフラとしてのサーバシステムを支えるソフトウェア技術の研究開発をミッションとしている。本記事では、本プロジェクトで取り組んでいる仮想化制御、省電力型ソフトウェア、インフラセキュリティ運用、セッション制御サービス基盤の技術確立、プロダクト開発を紹介する。
ネットワーク開発戦略プロジェクトは、ネットワーク系研究開発成果の事業導入推進をメインミッションに掲げ、各開発プロジェクトと連携した計画策定、リソース/品質管理や研究開発環境の維持・高度化を通したNIC全体の開発マネジメントを実施している。開発成果の円滑な事業導入に向けた本プロジェクトの取り組みについて紹介する。
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