NTTネットワークサービスシステム研究所(以下、NS研)は、あらゆるものを「つなぐ」情報ネットワーク(以下、NW)社会基盤の発展に貢献するというNW 総合研究所の方針の下で、アクセス部分を除くコアNW全般の研究開発を担っている。IOWN構想の実現に向けますます研究開発を強化しているNS研の最近の取り組みについて、松本健一郎所長にお話を伺った。
日本電信電話株式会社 ネットワークサービスシステム研究所 所長 松本 健一郎氏
ネットワークアーキテクチャプロジェクトでは、6G/IOWNの事業導入を見据えた技術戦略の推進や、IOWNオール・フォトニクス・ネットワークおよび移動固定融合ネットワークの実現に向けた研究開発に取り組んでいる。具体的には、IOWN Global ForumにおけるOpenAPNアーキテクチャの策定に貢献するとともに、OpenAPNアーキテクチャの実証を行っている。また、6G/IOWN時代に向けて様々な融合・協調を実現するインクルーシブコアのコンセプトを提案し、サービスアーキテクチャの実証を行っている。本稿では、その取り組みついて紹介する。
ネットワーク基盤技術研究プロジェクトでは、IOWNの発展に向けた革新的なネットワーク基盤技術の確立に向けて取り組んでいる。本稿では特に、オール・フォトニクス・ネットワーク(APN)を実現する光トランスポート技術、XRの実現にむけたリアルタイムコミュニケーション仕様の標準化、ミッションクリティカルなサービスプラットフォームを実現する協調型インフラ基盤技術の各取り組みについて紹介する。
通信トラヒック・品質・オペレーション研究プロジェクトでは、IOWNにおける価値創造を支えるICT基盤や故障/ 品質劣化に強いロバストNW の実現に向け、多様なサービス要望(Intent)をくみとり、あらゆる変化に追従しながらIntentを自律的に満たし続けるIntent-based Intelligent Operationの研究開発を進めている。本稿では、その取り組み内容を紹介する。
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