ICTにより高度化する社会システムや人間社会の変革と発展をめざし広範な社会価値、セキュリティ、プライバシー、倫理、法律・制度等に関する研究開発を行うNTT 社会情報研究所(社会研)。最近注力しているLLMを活用する研究の取り組みを中心に、所長の鈴木勝彦氏にお話を伺った。
NTT 社会情報研究所 所長鈴木 勝彦氏
社会情報研究所では、セキュリティ人材の世界的な不足に備えたセキュリティプロセス技術「Cycle-Ops」に取り組んでいる。人々が蓄積してきた不定形な情報をもLLM が知識として学習し、人間に寄り添いながらさまざまなセキュリティプロセスの代行・補助を行うことをめざしている
ソフトウェア開発においてLLMの利用が進んでいる。開発の効率化が期待されるが、AIが生成するプログラムの安全性も担保する必要がある。このような課題の解決にむけた取り組みとしてNTT社会情報研究所が確立した脆弱性の自動修正技術と、その展開について紹介する。
NTTは新たな価値の創造とグローバルサステナブル社会を支える企業であるために「EX向上(従業員体験の高度化)」を推進している。EX向上に資するべく、「Social Well-being」というコンセプトのもと研究に取り組んでいる、環境要因や心理特性に働きかける支援技術や評価・体験を適切に測る技術を紹介する。
NTT社会情報研究所Well-being研究プロジェクトでは、生涯にわたって健康であり続けるために、その人らしさによりそった行動変容をサポートする技術の研究開発を行っている。生活習慣病などの予防や治療に向けた生活習慣の改善支援のため、その人らしさを捉えて無理なく生活リズムを整え、行動が続くようにその人に合った目標値を予測提示する行動変容支援技術を紹介する。
音声合成技術の進化に伴い、人の「声」を活用した新たなビジネスが広がろうとしている。同時に、活用に際して人の「声」を権利として法的に保護する必要性についても注目が高まっている。ここでは、「声の権利」について、NTT社会情報研究所がこれまでに行った研究内容と、現在の取組みについて紹介する。
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