NTTコミュニケーション科学基礎研究所(以下、CS研)は「こころまで伝わる」コミュニケーションの実現に向け、基礎理論の構築と革新技術の創出に向けた基礎研究に取り組んでいる。2024年6月24~26日の3日間にわたり開催された「オープンハウス2024」において紹介された最新の研究テーマについて、同研究所所長 納谷太氏にお話を伺った。
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 所長納谷 太氏
人が脳でどのように情報を処理しているかを知るため、さまざまな研究が行われている。ある分野の熟練者がいかにその熟達したスキルを獲得したかを解明する研究もその1つだ。CS研では、従来あまり研究されてこなかったジャンルの楽器にも注目した研究が行われている。
人の成長に伴う変化の過程を研究する発達心理学において重要な研究テーマの1つが「幼児が他者に抱く親密さ」だ。親密さを測定するための従来手法には手間がかかるなどの問題があったが、CS研は、より簡易かつバイアスがかかりにくい測定手法について検討した。
CS研メディア情報研究部事象モデリング研究グループでは、事象をモデル化し処理する基盤技術を研究し、実世界センシングやコミュニケーション機能拡張など、有用な機能の実現をめざしている。本稿では、光技術を用いて音をセンシングし、高精細に可視化する新しい技術について紹介する。
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