NTT未来ねっと研究所(以下、未来研)はNTT先端技術総合研究所傘下の4研究所の1つであり、通信技術の飛躍的な性能向上と新たな利用領域の開拓に取り組んでいる。同研究所の主要な研究テーマや最近の研究成果について、同研究所所長 赤羽和徳氏にお話を伺った。
NTT未来ねっと研究所 所長赤羽 和徳氏
NTTのオールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network、以下、APN) IOWN1.0は高速・大容量、低遅延・ゆらぎゼロ、に加え、遅延の可視化・調整による遅延の確定という価値を提供する。未来研はこうしたAPNのメリットをアプリケーションから利用しやすくするNWインタフェース“IOWN Smart NIC”の開発に取り組んでいる。
未来研は海中で音波を利用し1Mbpsの伝送速度で300mの距離を無線通信可能な技術を開発した。これにより海中でも無線通信でリアルタイム映像伝送が可能となった。さまざまなユースケースへの活用が考えられるが、有力なユースケースの1つとして無人機の遠隔操作による海中設備点検を挙げることができる。本稿では最近行われた実証実験など、実用化に向けた取り組みについて紹介する。
ネットワーク(NW)を流れる情報(通信トラヒック)は増加の一途をたどっている。通信サービスを経済的に提供し続けるには高速で大容量な光通信インフラが不可欠だ。本稿では未来研が将来を見据え取り組んでいる空間多重伝送による高速・大容量な光通信インフラの実現に向けた研究開発について紹介する。
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