オージス総研の「UML技術者認定制度」
認定試験、チュートリアル、レファレンスをWeb上で公開、受験は無料
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オブジェクト指向モデルの表記法のグローバルスタンダードである「統一モデリング言語UML(Unified Modeling Language)」は、1997年秋にOMG(Object
Management Group)により承認されたオブジェクト指向システム開発のための図式(ダイアグラム)言語である。大規模で複雑なシステムの開発において実証されているもっとも強力なエンジニアリング手法を集大成して作られたもので、これまでの様々なオブジェクト指向の表記法を統合し標準化されたモデリング言語であるという点が最大の特徴である。また、ビジネスモデリングやソフトウェアシステム以外の分野でも使用できる点ももう一つの特徴だ。
オブジェクト指向システム開発に関わる人々にとってUMLは必須の知識と言われ、注目されている。弊誌でも2001年9月号より「UMLの基礎と応用」(NTT情報流通プラットフォーム研究所
山本修一郎/著)を連載しているが、UMLやその基礎となるオブジェクト指向の本質をきちんと理解しているソフトウェア技術者はまだまだ少ないようだ。
UMLの普及およびUML技術者の拡大を目的に潟Iージス総研では、1998年9月より、UMLの技術認定を行う制度(認定機関:オージス総研)を実施している。
同社は、UMLを支援するCASEツール「Rationnal Rose」を国内で多数販売した実績を持つほか、2001年11月からはリアルタイムコラボレーション機能を本格的に世界で初めてサポートする次世代UMLビジュアルモデリングツール「Konesa」の国内販売を開始している。
UML技術者認定制度の特徴は、認定試験、チュートリアル、レファレンスを「UML技術者認定ホームページ」で公開し、ホームページ上で回答するとすぐに合否判定がだされる点だ。しかも受験料は無料である。読み物形式のチュートリアルによって、登場人物と一緒にUMLを使用したオブジェクト指向分析設計を学ぶことができるし、レファレンスはUML
の主要な表記法について、UML1.1のドキュメントセットをベースに図をまじえて簡潔で分かりやすい説明がなされている。
本認定制度における認定レベルは、ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの4 レベル。現在公開しているのは、ブロンズレベル・シルバーレベル・ゴールドレベル(デザインパターン分野)で、いずれもWeb
ブラウザ上で受験することができ、その場で合否判定を受けられる。
また、オージス総研では、UML技術者認定制度に対応した次のようなトレーニングも提供している。
・ブロンズレベル試験対応:「かんたんUML 表記法トレーニング」
・シルバーレベル試験対応:「オブジェクト指向分析・設計トレーニング」
・ゴールドレベル試験対応:「デザインパターン入門トレーニング」
なお、トレーニングの申込み・問い合わせは、「http://www.ogis-ri.co.jp/otc/training/index.html」で受け付けている。
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UML技術者認定制度の認定レベル
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