NTTテクノクロス株式会社

BizFront®/SmartUI

既存Web業務システムを改修せずに 使いやすくSmartにする革新的UI 改善ツール「BizFront®/SmartUI」

(2020年6月号掲載)

業務システムのデータ入力作業の効率化と入力・操作ミスの削減は、業務の生産性および品質向上には不可欠です。現在NTTテクノクロスでは、NTT研究所のR&D成果を活用し、システム画面上の入力項目に機能追加するUI改善ツール 「BizFront」シリーズを提供しています。2015年11月最初の製品としてPCの画面上にアノテーション(ふせんのような注釈)を表示させることで操作者の注意を促す「BizFront/アノテーション」を提供開始。

2018年6月にはWebアプリケーションに特化した上位版「BizFront/アノテーションPro」をリリースし、2019年7月には、システムに手を加えずにWeb画面だけを後付けで機能改善する「BizFront/SmartUI」を提供開始しました。

以下では、入力業務の効率化とミスの事前防止に有効な革新的UI改善ツールとして期待される「BizFront/SmartUI」を紹介します。

8,000ライセンス以上の導入実績を誇る「BizFront/アノテーション」を機能アップ

「BizFront」シリーズは、システム画面上に機能追加するUI改善ツールです。その中でも「BizFront/SmartUI」は、企業や公共機関において、帳票入力や契約申請内容等のデータ入力業務の効率化とミスの事前防止を目的に、すでに8,000ライセンス以上の導入実績を誇る「BizFront/アノテーション」の市場での評価・機能拡充の要望等を踏まえて開発した製品です。 「BizFront/SmartUI」は図1に示すようにWebシステム画面上に拡張UI(後付け可能な機能部品) やアノテーションを表示させることで、操作者に注意を促すことが可能です。

図1 「BizFront/SmartUI」の適用イメージ

後述の通り、拡張UIでは既存システムにない機能を新たに表示することで、手入力により発生するミスを抑止し、使い勝手を向上できます。またアノテーション表示により、マニュアルを参照せずとも効率的に作業が行え、マニュアル記載外の独自のルール表示も効果的に行えます。 これらは適用対象画面の情報を取得して、手入力が必要な項目に拡張UIやアノテーションを既存システムの画面上にオーバーレイ表示(位置を重ねて表示)することで操作を支援する仕組みであり、既存システムの改修が不要な点もポイントです。

入力時間と入力ミスの大幅削減に加え、業務適応の効率化と改修費用・時間の削減を実現

拡張UIの利用シーンは、以下の例が挙げられます。

①入力フォームの誤入力を入力チェック機能で発見:入力作業効率化と、ミス発生による手作業での修正対応コストを削減できます。

②ラジオボタンやプルダウンリストに対し選択肢の連携制御を行い、あり得ない組み合わせを除外:選択肢がキャンペーンなどで頻繁に変わる場合でも自社内ですぐに修正が可能であるため、通常の保守コスト低減にも繋がります。

③ 外部API連携ボタンを後付けし柔軟な連携を実現:住所検索用ボタンを配置し郵便番号からの入力をアシストしたり、基幹システムと顧客番号データをキーに顧客情報を連携したりすることにより、システム改修コストと改修による影響を考慮せずに、現状システムを改善可能です。

④CSV連携機能を後付けし陳腐化したシステムを救済:CSVデータを簡単にインポート、エクスポートでき、改修・更改しづらいシステムを救済できます。

また、アノテーションの利用シーンは、以下の例が挙げられます。

①操作アシスト用メッセージや注意事項を表示しマニュアルレス化を促進

②ファイルパスやURLを記入するとハイパーリンク化し、マニュアルなどの必要媒体までの動線を確保

③既存ボタンUI上に拡張UIでマスキングし不用意な操作防止と投入前チェックが可能

このようなUI改善により、入力時間の大幅な削減や入力ミスの徹底的な削減が可能となります。入力時間が65%削減したユーザー実績も報告されています。加えて、業務適応の効率化の観点でも、習熟スピードの向上と教育担当者の自動時間の削減が可です。さらに、既存システムは改修不要ですので、改修にかかる費用と時間を同時に削減することができます(図2)。

図2 導入効果例

「BizFront/SmartUI」は、編集ツールと表示ツールの2種類のアプリで構成されます。編集ツールでルールを作成します。このルールファイルを配布し、表示ツールにより、「ルールに指定された画面」が開かれた時に拡張UIを表示させます。ルールはビジュアルプログラミングで自由にカスタマイズ可能です。また、ルールファイルと表示ツールの配布方法はクライアント方式をメインに用意。WebブラウザはInternet Explorerをメインでサポート。Google Chrome、Mozilla Firefox等では別途相談で適応できる場合もあります。またルールファイル作成には、いずれの場合もInternet Explorer11が必要です。

RPAツールでは全自動化が困難な、人の判断を必要とする非定型業務の効率化に威力を発揮

RPA(Robotic Process Automation)ツールは、業務量が多い定型業務領域で効果を発揮するのに対し、「BizFront/SmartUI」は、要件の定義しづらい業務や、フローが複雑でシステム化しづらい業務などで効果を発揮します。このため、使い分けや、組み合わせて使うことが重要です。 例えば、コールセンターでのお客様情報登録やオーダー情報登録など、業務ノウハウが必要で手順の途中で操作者の判断が必要となる“非定型業務”は、RPAツールによる全自動化は困難です。「BizFront/SmartUI」を利用すれば、RPAでカバーしきれない業務でも、選択式による入力時間の短縮や、誤入力に対する警告表示によるミスの防止など操作者一人ひとりの入力業務を効率化できます。 なお、NTTテクノクロスでは、「BizFront/SmartUI」とRPAツールを含めた他システムとの連携機能の提供も視野に、機能拡充を検討しています。

NTTテクノクロス

フューチャーネットワーク事業部

第一ビジネスユニット

【左】アシスタントマネージャー

岡田 仁之

【右】エンジニア

郡司  大悟

「現在、直販による営業展開に注力していますが、間接販売へのシフトを視野にパートナー開拓にも取り組んでいます。BizFrontに興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。」

お問合せ先

NTTテクノクロス株式会社 フューチャーネットワーク事業部 BizFront担当

TEL:03-5347-8024  URL:https://www.ntt-tx.co.jp/products/bizfront/sui/