長年ヘルスケア・ソリューションを提供しているNTTテクノクロスは、自ら社員の健康を重視した経営にも取り組み「健康経営優良法人2023 ~ホワイト500~」に認定された。さらにIOWN(Innovative Optical and Wireless Network) 構想に基づく注力分野の1つとしてメディカル事業に本格参入しようとしている。
医師をはじめとする複数の専門職の連携により支えられている地域医療。人がより良く暮らすために必要不可欠なこの分野でも、地域医療連携の強化、医師の働き方改革やサイバーセキュリティ対策などさまざまな課題への対応が必要とされている。NTTテクノクロスはICTによる業務負担軽減と効率化、さらには新たな価値の創出により、この分野の進展に貢献したいと考えている。
NTTテクノクロスのヘルスケア事業は、同社の前身の1つである旧NTTアイティの時代から約30年にわたる歴史がある。近年はそのノウハウを活かし健康経営(本特集1 を参照)に取り組む企業の支援に注力しているほか、文教分野など企
業以外へのソリューション提供も拡大しようとしている。
NTTテクノクロスは心拍などの生体データを計測できるhitoe®を活用したヘルスケアソリューションを提供しており、この取り組みをメディカル事業への参入につなげようとしている。また、同じく生体データの収集・分析が深く関係する、NTTで研究しているバイオデジタルツインへの活用も視野に入れている。本稿ではそうした取り組みの概要や狙い、有望なNTTの研究開発技術などについて紹介する。
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※「hitoe®」は東レ株式会社と日本電信電話株式会社の登録商標です。
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