NTTアクセスサービスシステム研究所(以下、AS研) では、お客様とNTTビルを結ぶアクセスネットワーク(以下、アクセスNW)に関する研究開発を行っている。IOWNによる新たな価値創造に向けた研究開発の取り組み、および今年5月16日(木)、17 日(金)に開催される「つくばフォーラム2024」の見どころなどについて海老根 崇所長にお話を伺った。
NTTアクセスサービスシステム研究所 所長 海老根 崇氏
AS研は、線路・土木・伝送・無線・オペレーションの各技術分野で、アクセスNWを支える研究開発を行っている。その中でアクセスサービスシステムプロジェクト(AサP)は、AS研全体を俯瞰した研究方針策定や研究開発の推進、また革新的技術の創出など、組織を横断する取り組みを行っている。
AS研のシビルシステムプロジェクト(AシP)では、社会インフラに関わる課題解決によるサステナブル社会の実現を目指して、スマートメンテナンスの具現化、巨大災害対策・脱炭素化に関わる研究開発を行っている。以下では、具体的な取り組みとして、社会インフラの被災予測技術、画像認識を用いたインフラ設備の点検診断技術について述べる。
AS研では、デジタルトランスフォーメーションによるアクセス系業務の運用イノベーションを目指し、スマートエンジニアリング(設計/施工)やスマートメンテナンス(保守/運用)技術の研究開発を推進すると共に通信設備を活用した通信以外の分野への新たな価値創造にチャレンジしている。
AS研アクセス設備プロジェクト(A設P)は、光線路設備に係る研究開発に取り組んでいる。本稿では、次世代の光線路設備に対するエクストリームな要件、サービスの多様化に応える技術について紹介する。
AS研では、通信サービスの持続的な維持・高度化のため、複数プレイヤの連携による通信サービス提供業務の生産性向上と新規ビジネス創出に向けた技術の研究開発を行っている。以下では、ネットワークリソース管理技術(NOIM)とIntent抽出技術を中心に紹介する。
NTT研究所はNWのエンド-エンドにおける遅延の極小化、消費電力の削減といった課題の克服に取り組んでいる。そのために必要となる光アクセス領域のシステム、伝送方式、制御方式の研究開発を行うAS研 光アクセス基盤プロジェクト(A基P)から、IOWN時代の超低遅延をよりロバストかつ柔軟に提供可能とする技術を中心に紹介する。
AS研の無線アクセスプロジェクト(A無P)では、6G/IOWN 時代のサステナブルな社会基盤を支える無線アクセスの実現に向けて、新たな価値を創造する革新的技術の創出と、実用化に向けた技術の確立に取り組んでいる。以下では、無線アクセスのポテンシャルを拡大する技術への取り組みと、そのポテンシャルを引き出す技術への取り組みについて紹介する。
AS研 無線エントランスプロジェクト(AエP)では、「無線通信の利用制約を解放することによる新たな社会基盤の実現」をミッションとして掲げ、無線技術の高度化、適用範囲の拡大を狙った研究開発に取り組んでいる。本稿では6G/IOWN 時代を見据えた実証実験も含めて最近の研究開発事例を紹介する。
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