NTTアドバンステクノロジ株式会社

NetworkBrain

ネットワークを可視化/自動化し、 トラブルシューティングの効率向上を支援する 「NetworkBrain」

(2023年6月号掲載)

近年、さまざまなネットワーク(以下、NW)サービスの需要が増加する一方、サービスを安定して運用するための人手が不足しています。また、一般的にNWに障害が発生した場合には、ほとんどの業務が手作業で行われるため、障害発生時から解決までには多くの時間が費やされます。
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)が提供するプラットフォーム「NetworkBrain」(以下、本ソリューション)は、NWを可視化/自動化することで、こうした課題を解決に導きます。

NW運用の自動化
〜NW構成の可視化とドキュメントの自動作成〜

NW運用におけるトラブルシューティングの効率向上にあたっては、運用メンバーの誰もが最新のNW構成を把握していることが前提となります。しかし実際には、NW構成の最新情報をメンバー全員で共有しているのはレアケース。トラブル発生後にNW構成図を逐一確認しながらトラブルシューティングを行う場合も少なくありません。
本ソリューションは、常時最新のNW構成図を自動で作成するため、可視化されたアイコンをクリックするだけでコンフィグやルーティングテーブル等のデバイスの設定を詳細に確認することが可能です。加えて、どこでどのようなプロトコルが使用されているのかをハイライト表示することで、誰もが直感的にNW構成を把握でき、リモートでのNW運用管理にも貢献します。さらに、スイッチやルーター等のNW機器に留まらず、複雑でわかりづらいとされるクラウド上のNW構成に対しても可視化を実現。自社環境からクラウド上まで一気通貫でNWが可視化できることは、本ソリューションの特長の一つです。

図1 パスの解析とデバイス設定の確認

また、本ソリューションは、設定情報を記録したドキュメントを自動で作成します。NWのトラブルシューティングの現場では、探し出したドキュメントが果たして最新のものであるのか判断がつかない、といった状況も多々見受けられますが、そうした課題も本ソリューションが解決。部署ごとに異なるフォーマットを活用している場合でも、本ソリューションでは定期的に統一されたフォーマットとしてドキュメントを出力することができるため、効率の良いNW運用を実現します。

 

トラブルシューティングの自動化
〜パスの解析とデバイス設定の確認〜

通信経路が複雑化の一途を辿る今日、NW管理者はトラブル発生時のパスの特定に時間を要するという課題も抱えています。こうした課題に対し、本ソリューションはパスの解析機能により瞬時にパスを特定することが可能です(図1)。例えばトラブルケースの上位を占めるウェブ会議の通信遅延に対しても、この機能により瞬時に影響範囲が把握できるため、スムースな会議進行を支援します。一般的に、障害箇所の把握後、NW管理者はCRCエラーやドロップカウント等のさまざまな情報を確認しなければなりませんが、本ソリューションではそうした値も自動的に収集し、どのデバイスのインターフェースで障害が発生しているのかをマップ上に可視化します。
また本ソリューションは、特定のデバイス設定の詳細を確認することも可能です。これまで多くの場合、デバイス設定の確認作業はNW管理者がコマンドラインで毎回コマンドを入力して確認しなければなりませんでしたが、本ソリューションではマップ上の操作で簡単に確認ができるうえ、現在と過去の取得情報を並べて表示することで値を比較できます。さらに、NW管理者が一度実施したトラブルシューティングは、実行履歴として記録され、再現可能な手順書として保存することができるので、再度類似トラブルが発生した場合には、手順書に沿ってトラブルシューティングを実施することで、知識の属人化を防ぎ、業務品質の平準化を図ることができます。

 

次世代トラブルシューティング
〜他社製品の連携とトラブルの自動解析〜

2023年3月、NTT-ATは本ソリューションとアイビーシー株式会社が提供する「System Answer G3」との連携を発表しました。これにより、障害検知のアラートをトリガーとする自動トラブルシューティングの仕組みを実現できます(図2)。既に監視ツールを導入されているお客様の中には、アラート通知だけではどこに障害があるのか判断しづらいという課題が存在していましたが、本ソリューションとの連携により、CPUやメモリ等のステータスをモニタリングし、ダウンしているデバイスをハイライト表示することが可能となるため、アラート発生箇所を一目瞭然で認識することができます。
また、NW運用のさらなる高度化実現のために、予め定義した検証項目を定期的に実行し、NW全体の正常性をチェックすることで、トラブルの自動解析を行なうといった機能追加も対応可能です。
NTT-ATは本ソリューションの国内唯一の代理店として、ベンダー有資格技術者がコンサルティングから導入後サポートまでをトータルで支援します。NW運用におけるトラブルシューティングをご検討のお客様は、下記までお気軽にお問い合わせください。

図2 障害検知ツールと連携した自動トラブルシューティング

 

 

NTTアドバンステクノロジ株式会社

セキュリティ事業本部
ITネットワークソリューションビジネスユニット
(右)主任技師 八反田 拓己
(左)佐々木 千嘉

 

「Interop Tokyo 2023」
(6月14~16日於幕張メッセ)ではNetwork Brainの利便性や操作の快適性を実感していただけるようデモを準備しています。ご来場をお待ちしています。

お問合せ先

NTT アドバンステクノロジ株式会社 セキュリティ事業本部
netbrain-sales@ml.ntt-at.co.jp