サンと富士通、「SPARC Enterprise」サーバシリーズにUltraSPARC T2 Plusプロセッサ搭載の新機種を投入
サン・マイクロシステムズ
米国サン・マイクロシステムズと富士通は2008年4月、「SPARC Enterprise」サーバシリーズを拡張し、新プロセッサ「UltraSPARC T2 Plus」を搭載した新サーバ「SPARC Enterprise T5140」「同 T5240」の販売を開始した。
マルチスレッド対応の第3世代サーバ「SPARC Enterprise T5140、T5240」は、これまでにない性能と拡張性を備え、顧客のデータセンターを統合して省エネ性に優れた高密度コンピューティング環境とSolaris 10 OSによる最適な管理を実現する。
米国サン・マイクロシステムズのジョン・ファウラー氏は、「今回新たに投入するマルチスレッド対応UltraSPARC T2 Plus/Solarisサーバは、驚異的な性能と拡張性を備えています。マルチスレッド性能をわずか2年半の間に5倍以上も向上させる一方、省スペース性と省エネ性については一切妥協せず、Web 2.0サービスの開発、CRMやERPといった基幹ソフトの実行など、あらゆる用途で高い拡張性と効率を発揮します」と述べている。
また、富士通 経営執行役常務システムプロダクトビジネスグループ長の富田 達夫氏は、新機種について、「SPARC Enterpriseの新機種は、インフラ環境を仮想化し、Webフロントや業務アプリケーションにおける高い拡張性と効率性を備えた堅牢なシステムの構築を実現します。SPARC EnterpriseとSolarisは、富士通のミッションクリティカルシステムのビジネスにおいて、優れた処理性能と省エネルギー性により、運用コストの大幅削減を可能にし、顧客の収益向上に貢献します」と述べている。
高い拡張性と省エネ・省スペース性を両立
SPARC Enterprise T5140、T5240は、UltraSPARC T2 Plusプロセッサを初めて搭載したデュアルソケットの汎用サーバだ。SPARC Enterprise T5240は、Java、ERP、メール、OLTPデータベースといったエンタープライズ・アプリケーションにおいて、あらゆるx86システムを上回る性能を発揮し、新しいサービスとエンタープライズ・コンピューティング能力を低コストで効率よく提供する。T5140は1Uサイズ、T5240は2Uサイズで、小型ながら、最大128スレッドに対応。メモリと内蔵ディスクの容量は同クラスのx86システムに比べて2倍から4倍に達するので、既存のデータセンターをより小型・高性能かつ省エネ性の高い環境に統合することができる。
SolarisコンテナやSun Logical Domains(LDoms)により柔軟性の高いサーバ仮想化・統合を提供
T5140、T5240には、SolarisコンテナとSun Logical Domains(LDoms)という柔軟でコストのかからないオープンソース仮想化技術を業界で唯一採用している。この技術は1システムにつき最大128の仮想サーバを設定し、シングルラックで5,120の独立ドメインを運用可能にするもので、究極のサーバ仮想化・統合を実現する。
サン・マイクロシステムズが提供する「Solaris 8コンテナ/Solaris 9コンテナ for Solaris 10 OS」は、Solaris 8やSolaris 9向けに書かれたアプリケーションをSolaris 10対応の最新マルチスレッドシステム(SPARC Enterprise T5140、T5240を含む)に簡単に移行するためのソフトウェアとサービスだ。複数のSolaris 8環境やSolaris 9環境(混在も可)を1台のSPARCシステム上でホスティングし、IT業務の合理化、データセンターの省スペース化、電力・冷房・サポート費用の節減が可能となる。そのため、Solaris 10の導入前でも最新のハードウェアに移行できる。
お問い合わせ先
サン・マイクロシステムズTEL:03-5717-5033
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