NTTデータが、介護施設向け見守りロボットサービス「エルミーゴ™」の提供を開始

~「ロボット×IoTデバイス」で介護負担を軽減~

NTTデータ 2018年6月14日

NTTデータは、これまでコミュニケーションロボットを活用した介護支援サービスの検討や実証実験を行ってきた。この結果を踏まえ、2018年6月14日よりコミュニケーションロボットと高齢者向け見守り機能を組み合わせた、介護施設向け見守りロボットサービス「エルミーゴTM」の提供を開始した。

同サービスは、高齢者のベッドサイドに設置したセンサーとロボットが連動し、高齢者の状態検知、介護スタッフへの通知、ロボットからの声掛けを行うことができるというもの。これにより、介護スタッフの負担軽減および質の高い介護サービスの提供が可能になる。また、見守り機能に加えてコミュニケーション機能も提供し、ロボットとの会話によって、高齢者のコミュニケーションを促進させることも可能だ。月額制のサービス利用型で、標準構成はロボット5台、センサー各5台、パソコン1台となっている。

同サービスは以下に示すように、介護現場における利用シーンに応じて高齢者の見守りと、コミュニケーション支援を行うことができる。

「エルミーゴ™」のサービスイメージ

見守り

  • 2つのセンサーによる状態検知

高齢者のベッドサイドに設置したセンサーにより、「覚醒・起き上がり・離床」などの状態を検知しスマートフォンに通知することができる。

  • スマートフォンからシルエット画像を確認

起き上がり、離床などの検知は、介護スタッフが持っているスマートフォンに通知される。また、スマートフォン上で、ベッド上の様子をシルエット画像によりプライバシーに配慮しながら確認することができ、介護スタッフはケアの優先順位や駆け付け判断を離れた場所から行うことが可能。

  • ロボットによる声掛け

介護スタッフは、スマートフォンのボタン一つで、ロボットから声を掛けることができる。転倒リスクのある高齢者に、ロボットが優しく「どうしましたか?スタッフの人が来るから待ってくださいね」など、離れた場所にいる介護スタッフに代わって声を掛けることで、転倒を未然に防止することが可能となる。

コミュニケーション

ロボットとの会話を楽しむことが可能なコミュニケーション機能を兼ね備えており、「水分補給をしましょう」、「リハビリしましたか?」など活動を促すこともできる。

NTTデータは今後、AI技術を活用し、IoTデバイス経由で高齢者の複合データ(バイタルサイン、動態、音声等)に基づき、心身状態を分析・評価して将来を予測する技術の検討など、さらなるサービスの拡充を図ると述べている。

 

詳細はNTTデータによるニュースリリースを参照
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/061400.html