NTTデータとクニエ、サプライチェーン領域におけるブロックチェーン活用支援サービスを開始

NTTデータ,クニエ 2018年8月27日

NTTデータと、NTTデータグループのコンサルティング会社であるクニエは2018年8月27日、ブロックチェーン技術を活用したSCM(サプライチェーン管理)領域の改革に向けた活用支援サービスを提供すると発表した。

現在、インターネット以来の革命といわれるブロックチェーン技術の適用は、仮想通貨等に始まりさまざまな分野へと拡大している。特にSCM領域においては、複数企業をまたいだ情報連携・共有が必要であることからブロックチェーン技術の適用可能性が高い領域として注目されており、実業務への適用機運が高まってきている。一方で、ブロックチェーンの特長を自社の実業務にどのように生かすことができるのか、具体的な検討については苦慮している企業が多いのが現状だ。

NTTデータでは米Skuchain社との協業など、サプライチェーンにブロックチェーンを適用するソリューションをすでにグローバルで展開している。一方クニエも、グローバルサプライチェーンにおけるS&OP(Sales & Operation Planning)を中心としたSCM業務改革で知見・経験を有しており、それを生かして、ブロックチェーン技術などの先進IT技術を活用したさらなる改革の推進、業務ソリューションの検討支援などを行ってきた。

今回両社では、企業のブロックチェーンに対する理解を深め、自社業務における活用検討、本番展開を見据えたプロトタイプ開発支援など、SCM領域における自社ビジネスへの活用に向け、一貫した支援を提供するという。

具体的には、ビジネスにおけるブロックチェーンの活用に向け、ワークショップによるユースケース検討の支援、コンサルティング、プロトタイプ開発、本番導入などを一元的に支援する。製造業、流通業、商社などSCMにかかわる企業がこれを利用すると、サプライチェーン領域におけるブロックチェーンの活用を、上流のコンサルティングから本番適用まで一元的に行うことが可能になるとしている。

このうちユースケース検討支援では、顧客へのヒアリングと少人数のワークショップ開催により、自社ビジネスへの活用方法検討を進める企業を支援する。

図1 ユースケース検討支援のイメージフロー

またコンサルティングメニューは、受発注・入出荷など、既存業務の課題解決や効率化に向けた「業務改善・業務改革型コンサルティング」と、ブロックチェーンを活用した新規ビジネスの創出を支援する「新規ビジネス創出型コンサルティング」を用意。業務改善・業務改革型コンサルティングでは、受発注・入出荷などの既存業務の課題解決や効率化に向けた業務コンサルテーションを実施。その上で、NTTデータのブロックチェーンソリューションを活用したデモアプリケーションを構築し、実現性や効果を確認・検証しながら段階的にプロトタイプ開発から本番適用へと進めていく。

図2 業務改善・業務改革型コンサルティングのイメージフロー

新規ビジネス創出型コンサルティングではブロックチェーンを活用した新規ビジネスの創出を支。ビジネスロードマップに従い、技術面とビジネス面の両輪で検討・検証を重ねながら実現に向けて進めていく。

図3:新規ビジネス創出型コンサルティングのイメージフロー

なお今回のビジネスにおいて、NTTデータはソリューション提供、プロトタイプ開発、技術コンサルテーション、プロジェクトマネジメントなどを担当。クニエは、ビジネスコンサルテーション、ユースケース検討支援などを担当する。

詳細はNTTデータ/クニエによるニュースリリースを参照

http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/082700.html

http://www.qunie.com/press/pre180827.html