車両入出庫管理パッケージ「MobilityLIVE®/RFID」を2008年4月10日より販売開始
-アクティブ型RFIDタグで車両の出入りを自動で管理-NTTソフトウェア
NTTソフトウェアは、アクティブ型RFIDタグ(*1)(以下、アクティブタグ)を利用し、自動的に車両の入出庫を管理する車両入出庫管理パッケージ「MobilityLIVE®/RFID」(=モビリティライブ/アールエフアイディ)を2008年4月10日より販売開始した。
開発の背景
従来、工場や倉庫等への車両の入出庫を管理するにあたって、警備員等が直接伝票などの情報を参照したり、運転手が通行証に手書き記載したりして、車両が滞留するような状況が発生していた。近年、路上駐車の取り締まり強化に対応し入出庫管理業務の効率化を求められる中で、車両の出入り情報を効率的に収集し、入出庫管理や配送状況管理などに活用するニーズが高まっている。
これらを解決する手段として、工場などの出入り口に設置したRFIDリーダ(以下、リーダ)と車両に搭載したアクティブタグを用いて、車両の出入り時に運転者がタグをかざすなどの操作をすることなく、簡単にすばやく管理できるパッケージを開発した。
本製品の特徴
本パッケージは、リーダで検知したアクティブタグと、事前に登録した車両のデータとを照合して、車両の入出庫状況(待機車両情報)をリアルタイムに確認できる仕組みを提供する。ユーザはPCなどから特別なアプリケーションをインストールすることなく、データをWeb上から確認することができるので、導入も非常に簡単である。
アクティブタグを用い、①2個のリーダによる車両の入退出(車両の進行方向)を検知する方式と、②1個のリーダによる車両の存在を確認する方式を選択可能としている。1つのエリア(工場や倉庫などの巡回拠点)に対して最大4つの出入り口管理を可能とし、最大5箇所までのエリアに拡張することができる。
図 「MobilityLIVE/RFID」概要図
具体的な活用例
①工場への入退場管理への活用例
工場に乗り入れる車両にアクティブタグを取り付けることで、車両の出入りを自動的に記録することが可能である。これにより、警備員の確認等の作業を軽減することができる。
②トラック・生コン車などの配送状況確認サービスなどへの活用例
各巡回拠点にリーダを設置し、トラックにアクティブタグを取り付けることで、積荷の配送状況や車両の稼動状況を簡単に把握することができる。これにより、顧客からの積荷の到着時間の問い合わせなどにもすばやく回答することが可能である。
③自動車メーカや車両関連製造業のSCM(*2)での活用例
トラックなどの架装メーカの大型資材(荷台やコンテナなど)にアクティブタグを取り付けることで、対象製品の工程間の進捗を把握することができる。これにより、工程の作業進捗や納期に関する情報回答などにも対応することが可能である。
【用語解説】
- (*1)RFID(Radio Frequency IDentification)タグ
- 微小な無線チップにより物体を識別・管理するタグ。アクティブタグとパッシブタグがある。アクティブタグは、電池を内蔵して数十メートル程度の長距離での交信が可能である。
- (*2)SCM(Supply Chain Management)
- 原材料や部品の調達から製造、流通、販売という、生産から消費にいたる商品供給の流れを「供給の鎖」ととらえ、それに参加する部門・企業の間で情報を相互に共有・管理することで、ビジネスプロセスの全体最適を目指すための経営手法である。
NEWS(2008年6月)
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