協業を強化してRFIDビジネス分野に本格参入
-RFIDとSOAの連携による「Event Driven Architecture」の導入を促進-CTC/日本オラクル
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と日本オラクルは、両社の協業を強化し、RFIDビジネス分野に本格参入すると発表した。両社は2006年5月にRFIDビジネスを推進するために発足した「CTC Oracle RFID Initiative」の活動を強化し、日本オラクルが推進するイベント駆動型アーキテクチャ(EDA:Event Driven Architecture)を活用してRFIDビジネス市場を開拓していく。なお、本協業の具体的な事例として、平成18年度経済産業省の物流プロジェクトが既に開始している。
企業におけるRFIDの利用は、企業内や工場内など閉じられた空間での実験的な利用形態から、グローバルサプライチェーンを見据えた国内外の多拠点間での物の流れの可視化などといった、新たな発展の兆候を示している。そのため、多企業間・複数システム間連携が必要になり、SOAテクノロジの重要性が増してきている。また、企業がRFIDを活用したシステムを構築する際に、RFIDから発生するリアルタイムなイベントデータの感知やリアルタイム分析・モニタリング、既存システムとのシステム連携といったソリューション提供が求められてきている。これにより、従来の限定的な使用では必要なかった本格的なSIサービスが必要とされるようになっている。そこでこの度CTCが、日本オラクルの業務システム間の連携を可能にする「Oracle Event-Driven Architecture Suite(Oracle EDASuite)」を採用し、本格SIサービス提供を開始することとなった。具体的な協業の内容は以下の通りである。
◆両社の協業内容について
- CTCは、SOA基盤によるRFIDシステム構築を推進するために、日本オラクルが2006年11月29日に発表した「Oracle EDA Suite」をRFIDビジネス分野の本格参入のキーテクノロジとして他社に先駆けて採用した。
- CTCと日本オラクルは、新たに千代田区紀尾井町にある「フュージョンミドルウェアコンピテンシーセンタ」内にRFID導入を支える技術検証機関を設置する。その中でお互いの技術者を約30名確保し、RFIDハードウェアの検証やOracle EDA Suiteをはじめとした各種ミドルウェアの検証等を実施する。
- 両社のRFIDメンバーを結集して、2006年5月に発足した「CTC Oracle RFID Initiative」を中心に、平成18年度経済産業省の物流プロジェクトを開始している。 同プロジェクトのシステムは、両社の協業によりEPCglobal Networkの下に、SOA基盤上でのRFIDシステムが構築されるという最先端の体系を採用している。
- ●CTCの役割:
- RFIDは非常に進化の早い技術であり、必要とされるシステムや機器の選択も広範囲に及ぶ総合的な対応が必要となる。そのため、特定のブランドによる制約を受けないCTCならではの強みを発揮できる分野である。この観点から、CTCは、RFIDに関するサービス全体を、「CTC RFID ビュッフェサービス」と名づけた。セルフサービスレストランの利用者が、自分の好みや体の要求に合わせて、多くの選択肢の中から最適なものを選べる姿をイメージしている。
- ●日本オラクルの役割:
- Oracle EDA Suiteをはじめとする、豊富な実績に基づいたRFID/SOA関連製品により、RFIDイベントデータの感知、リアルタイム分析・アクション、スケーラブルなデータリポジトリ、SOAによるシステム間連携、リアルタイムなビジネスモニタリング機能を提供することで、CTCのRFIDトータルソリューションを支えている。
お問い合わせ先
伊藤忠テクノソリューションズTEL:03-6203-4100 日本オラクル
TEL:03-6238-8395
NEWS(2007年2月)
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