「Open Cloud Platform」を発表
-パブリック/プライベート・クラウドをオープン・テクノロジーでサポート、オープンで互換性のある各種クラウドの普及を促進-サン・マイクロシステムズ
米国サン・マイクロシステムズは、(以下、サン)ニューヨークで開催中の開発者向けイベントCommunityOneの会場で「Sun Open Cloud Platform」を発表した。これはサンのオープン・クラウド・コンピューティング・インフラで、Java、MySQL、OpenSolaris、Open Storageといったサンの先進的なソフトウェア技術が採用されている。この発表は、成長し始めた全世界のクラウド市場に巨大なビジネスチャンスが到来したことを告げるもので、サンはパブリック・クラウドの提供をクラウド戦略の中核に据え、開発者、学生、新興企業に向けた初のパブリック・クラウド・サービス「Sun Cloud」の投入計画のプレビューを行った。Sun Open Cloud PlatformとSun Cloudは、クラウド・コンピューティングのオープン化と相互運用性確保を目指すサンの戦略の重要な柱となる。
サンはさらに、コミュニティ構築に向けたコミットメントの一環としてOpenAPIのコアセットをリリース、および多くのパートナー企業がクラウド・プラットフォームをサポートしていることを発表し、合わせてSun Cloudの革新的な機能のデモを行った。サンはクラウドAPIのパブリック・レビューを通じてコメントを求め、パブリック・クラウドやプライベート・クラウドの構築に取り組む他の開発者がSun Cloudとの互換性を確保できるよう図る。サンのCloud APIの仕様はCreative Commonsのライセンスに基づいて公開され、基本的には誰でも自由にこれを利用することができる。開発者は、サンのオープンソース・ソフトウェアにプリパッケージされたVMI(仮想マシンイメージ)を利用して、アプリケーションをすぐにSun Cloudで運用することができ、インフラ・ソフトウェアのダウンロード、インストールなどは不要となる。
サンは、オープンで互換性のあるさまざまなクラウド(パブリック、プライベートの両方を含む)のビジョンを描いている。サンはSun Open Cloud Platformを通じてパラダイムシフトを推進し、選択肢の狭い固有仕様のクラウドで顧客を囲い込むのではなく、オープンで相互運用性のあるクラウドの展開を目指している。さらに、最高クラスのオープンソース技術を活かし、Java、MySQL、OpenSolaris、Open Storageを組み合わせてコスト効率と規模をけた違いに高め、より簡単・迅速なソフトウェア開発を実現する。ネットワーク・コンピューティングとインターネット・インフラの分野で豊富な実績を持つサンのSun Open Cloud Platformは、オープン性と柔軟性、使いやすさを重視する開発者に最適だ。
Sun Cloudでデータセンターをクラウド化
Sun Cloudの中核を支えるのは、2009年夏から提供開始するSun Cloud Storage ServiceとSun Cloud Compute Serviceの2つのサービスである。Sun Cloudでは、オープンソースとクラウド・コンピューティングの両方の利点を得ることができ、新しいアプリケーションの迅速な提供や全般的なリスク低減が図れる他、需要に応じてコンピューティング容量やストレージ容量を自在に増減することもできる。Sun Cloudは、サンの広範な製品ポートフォリオ、世界水準のプロフェッショナル・サービス、オープン・コミュニティやパートナー・エコシステムの構築ノウハウを組み合わせていることやクラウド間の相互運用性を確保していることも特長だ。
クラウド・パートナーのエコシステム
サンの主要パートナー各社や主なクラウド標準推進団体は、オープン・クラウド・プラットフォームの提供というサンの目標に賛同。これにより、クラウド対応アプリケーションの開発と導入を促進し管理をシンプル化するアプリケーションやサービスの強固なエコシステムが形成され、開発者を強力に支援する。
NEWS(2009年4月)
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