ノキア・ジャパンのエンタープライズ・ソリューションズ事業部は、同社のNokia E61スタンダード・バージョンおよびソフトバンクモバイル向けにカスタマイズされたNokia E61をシスコシステムズのIP-PBXインフラストラクチャーに統合化するソリューション「Nokia Intellisync Call Connect 1.0 for Cisco（Nokia ICC for Cisco）」を発表し、提供を開始した。同製品は、Cisco SCCPプロトコルにより、無線LAN上でCisco Unified Communications ManagerおよびCisco Unified Communications Manager ExpressにNokia E61を統合するソリューションである。モバイル通信の自由度を維持しながら、高度なテレフォニー機能を、Nokia E61１台で実現することができる。

近年、企業内音声インフラストラクチャーとして、IP電話（VoIP）をはじめ高度な音声通話機が普及しつつあるが、社内電話とモバイルフォンを併用するというのが現状である。今回発表された同製品により、モバイルフォン1台で高度な音声通話機能を社内外で利用できるようになる。これにより、通信コストの削減やアプリケーションと音声インフラストラクチャーのモバイル統合と拡張による新たなビジネスチャンスの創造と、生産性と顧客サービスの向上が可能となる。

ノキアは、シスコシステムズとの協力体制により、ビジネス向け端末、アプリケーション、ファイアウォールセキュリティ、ユニファイド無線および有線ネットワーキングなどの統合的なソリューションを、これらの展開に必要となるIPインフラストラクチャーとともに提供していくと語っている。