ソリトンシステムズは、PCログオン認証ソフトウェア「SmartOn ID（スマートオン アイディ）」のスマートデバイスオプションを昨年12月より販売開始した。

スマートデバイスの業務活用が急速に拡大し、どこからでも社内の業務システムを安全に利用するための環境整備が急務となっている。端末管理はもちろん、ネットワークや業務システムにアクセスする際の認証では、セキュリティと利便性の両立が求められている。

ソリトンシステムズが販売を開始したSmartOn IDの新オプションでは、ニーズの高かったスマートデバイスからのWebシステムへのシングルサインオンに対応した。各システムのパスワードを利用者に開示しないため、直接的なシステムへの侵入リスクが軽減されると同時に、利用者はシステム毎にID・パスワードを入力する必要が無くなり利便性が向上した。SmartOn IDが採用するパスワード代行入力型のシングルサインオンは、システム間連携を必要としないためWebシステムの認証に広く適用できる。

さらに新オプションでは、ICカードによるPCログオン認証用に、緊急時の臨時ログインパスワード（代用コード）を、スマートデバイスを利用して発行できるようになった。利用者がICカードを忘れた場合などは、緊急時の代用コードの発行にスピードが求められるなど、管理者の負担になっていた。今回の新オプションにより、管理者が外出の時や不測の事態で対応できなかったようなケースでも、スマートデバイスを利用して迅速に発行できるようになった。

SmartOnシリーズは、これまで、PCやシンクライアント、仮想デスクトップ環境に対応してきたが、今後はスマートデバイス向けの機能にも注力する予定だ。

SmartOn ID スマートデバイスオプションの詳細は次のとおり。

【主な機能】

◆シングルサインオン機能：スマートデバイス用のSmartOn IDクライアント「SmartOn ID App」を利用することで、SmartOn IDのシングルサインオン機能をスマートデバイスから利用できる。アプリケーションを起動後、①専用サーバにログオンしてシングルサインオン情報を取得、②接続先を選択、③システムにシングルサインオンを行う。「SmartOn ID App」はiOSデバイスおよびAndroidデバイスに対応。

◆スマートデバイスからの代用コード発行（緊急時の臨時ログインパスワード発行）：ICカード認証PC向け機能として、ICカード忘れ時に必要となる緊急時の臨時ログインパスワードをスマートデバイスのブラウザを利用して発行できる。iOSデバイスもしくはAndroidデバイスの標準ブラウザを起動後、①専用サーバにアクセスしログオン、②代用コードを発行するユーザーを選択、③代用コードの発行を行う。