全銀電子債権ネットワークが「OpenCanvas™」を活用したブロックチェーン基盤を用いて実証実験を開始

でんさいネットシステム」におけるブロックチェーン技術の利用可能性を検証

NTTデータ 2017年10月31日

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は2017年10月31日、同社の金融機関向けクラウドサービス「OpenCanvas™」注1が、一般社団法人全国銀行協会(以下:全国銀行協会)の「ブロックチェーン連携プラットフォーム」注2の実証実験環境のひとつとして採用されたことを発表した。

この実証実験の第一弾として、株式会社全銀電子債権ネットワーク(以下:全銀電子債権ネットワーク)による「でんさいネットシステム」注3のブロックチェーン技術の利用可能性に関する実験が開始される予定だ。

この実証実験においてNTTデータはブロックチェーン基盤を提供する。また全銀電子債権ネットワークはその基盤上で電子記録債権(以下、でんさい)の発生や譲渡等、サービスの土台となる機能を備えた試作アプリケーションを構築する。その後、でんさいに関する基本的な取引を再現することで、技術的な評価・検証や課題の抽出を行う。

「ブロックチェーン連携プラットフォーム」に提供する実証実験環境のイメージ

NTTデータは今後「OpenCanvas」をベースにクラウドサービスの拡大を図る。またクラウドサービスだけでなくAPI管理機能、ブロックチェーン基盤、AI等、OpenCanvasのサービスメニューを拡充していく方針だ。同時に、オープンAPI注4により金融機関と世界各国のFintech企業をつなぎ、オープンイノベーションの拡大を目指すとしている。

 

  • 注1 2017年5月12日ニュースリリース:金融機関向けクラウドサービス「OpenCanvasTM」の提供について
    http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/051201.html
  • 注2 ブロックチェーン連携プラットフォーム:
    https://www.zenginkyo.or.jp/news/detail/nid/8042/
  • 注3 でんさいネットシステム:株式会社全銀電子債権ネットワークが取り扱う電子記録債権(でんさい)の発生・譲渡等を記録原簿に記録するためのシステムのこと。
  • 注4 API:API(Application Programming Interface)とは、あるシステムで管理するデータや機能などを、外部のシステムから呼び出して利用するための手順やデータ形式などを定めた規約のこと。

 

NTTデータによるニュースリリース
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/103100.html