NTTPC、SD-WANサービス「Master'sONE CloudWAN®」に「セキュアパッケージ」を追加、国内VPNサービスでは初めて

NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は6月12日、同社が提供するSD-WAN（Software Defined–Wide Area Network)サービス「Master’sONE CloudWAN^®」の新たなラインアップとして、国内VPNサービスでは初となるインターネットを介さない網構成で利用できる「Master’sONE CloudWAN^® セキュアパッケージ」の提供を2018年7月5日に開始すると発表した。

本サービスは中堅中小企業を主要ターゲットにしたサービスで、自動設定機能などにより閉域網（NTT東日本・西日本の「フレッツ」）での多拠点間接続を容易に構築／運用できるほか、同一のアクセス回線でインターネットアクセスも可能だ。これにより、以下の環境で即時性に優れた企業ネットワークを、低遅延・セキュアかつ低コストで実現することができる。

①閉域ネットワークで安心してSD-WAN機能を利用

インターネットと隔離されたNTTPCが提供する閉域ネットワーク上で、サイバー攻撃などの不安なくSD-WAN機能を利用することができる。

②ネットワーク輻輳（混雑）しにくい低遅延なIPoE(IP over Ethernet)接続を採用

アクセス回線の「フレッツ」接続方式としてIPv6 IPoE接続を採用している。これにより従来のIPv4 PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet) 接続と比較して、遅延が少ない企業ネットワークを構築することができる。

③シンプルな構成でアクセス回線も一元提供

NTTPCが提供する専用エッジ装置に、アクセス回線接続用ルーター機能が搭載されるため、専用エッジ装置1台で、「フレッツ」回線を用いた閉域ネットワークの構築が可能となり、シンプルな構成を実現できる。さらに、NTTPCが提供する「ファイバーライン（光コラボレーション）」の申込みにより、アクセス回線から閉域ネットワーク、SD-WANまでを一元的に管理・運用することができる。

本サービスの主な特長を以下に示す。

１．ネットワーク運用業務の効率化

・コントロールパネル：新規回線申込や専用エッジ装置の管理・設定変更を、顧客がWebやAPI経由で一元的に行うことができる。

・API：専用エッジ装置の手配、ネットワークの設定、監視などのAPIを提供。これにより、販売パートナーのサービスやシステムに本サービスを組み込むことができる。APIドキュメントは、Master’sONE CloudWAN^®サービスサイトで公開している。

・ゼロタッチプロビジョニング：専用エッジ装置をアクセス回線に接続するだけで設定情報などが自動的にダウンロードされる。この機能により、ネットワークの専門知識がないスタッフでも簡単に拠点を開設することができる。

・トラフィック可視化：ネットワークに流れるアプリケーション種別とそのトラフィック量をコントロールパネルからGUI操作で確認することができる。

２．トラフィック最適化（インターネットオフロード）（オプションサービス）

トラフィック可視化機能で得た情報をもとに、特定トラフィック（Windows Update/Office 365）をインターネットなど、企業内ネットワークとは異なるネットワークに迂回することができる。これにより、企業内ネットワークの輻輳による業務への悪影響を回避するとともに、企業内ネットワークの必要帯域を抑制し、コストを抑えることが可能だ。複数のアプリケーションを同時に利用することで発生しやすい輻輳や遅延を防止する。

詳細はNTTPCによるニュースリリースを参照
https://www.nttpc.co.jp/press/2018/06/201806121500.html