特集 世界をリードするNTTが考えるIOWN3 IOWNへの期待とわが社のとり組み

ネットワークの開発・運用ノウハウとオーケストレータ技術を活かし、Smart Worldの実現に貢献

NTTコムウェアは、これまで培ってきたシステム開発やネットワーク構築・運用のノウハウを活かし、IOWN構想に基づくスマートな社会(Smart World)の実現に向け、中核となる技術の開発および活用、ビジネスの展開・促進を支援します。

NTTコムウェア株式会社

取締役 ネットワーククラウド事業本部

IOWN推進室長 今里 亘

IOWN構想の具現化に向け、「IOWN推進室」始動

ネットワークから端末までのすべてをエレクトロニクスからフォトニクスへ転換することで、低消費電力、高品質・大容量、低遅延という圧倒的なパフォーマンスを実現する「オールフォトニクス・ネットワーク」、現実世界をサイバー空間に再現して未来を予測する「デジタルツインコンピューティング」、そしてこれらを制御する「コグニティブ・ファウンデーション」。IOWNはこれらの3つの要素を有機的に結び付け、都市、交通、産業、医療、災害、パンデミックなど、様々なシーンで誰もが高度なテクノロジーを享受できるスマートな社会(Smart World)を実現する未来のコミュニケーション基盤です。

IOWN構想の具現化に向け、NTTコムウェアは、長年にわたり通信キャリア・サービスを支える中で培ってきたオペレーションシステムの開発ノウハウや、ネットワークの構築・運用ノウハウ、さらには「Cognitive Foundation®」におけるマルチオーケストレータの開発実績や導入ノウハウを活かすことができると考えています。

NTTコムウェアはIOWN構想の具現化に向け貢献すべく、2020年2月「IOWN推進準備室」を発足。そして、IOWN推進ビジネスの本格活動に向けた準備期間を経て、体制を強化し、7月に「IOWN推進室」を設立しました。

2020年春に策定した中期事業計画においても、取り組みの4本柱(①サービス提供型ビジネスへの事業変革、②Smart World実現に向けた一般市場拡大、③グループDX推進への貢献、④開発力強化)に加え、IOWNを重点事業領域と位置付け、取り組みを進めています。

ICTリソースマネジメントシステムでゼロタッチ・オペレーションを実現

あらゆる可能性を秘めたIOWN構想において様々なアプローチが考えられる中、NTTコムウェアは現実世界のICTリソースを、デジタルツイン上の仮想現実であるネットワークシミュレーションとの間でコグニティブ・ファウンデーションを通じて、相互に反映・協調(自動設計・配置・自律運用)させる「ICTリソースマネジメントシステム」、言わばネットワークのデジタルツインコンピューティングに着目しています。

NTTグループが、米国ラスベガス市等で取り組んでいるスマートシティプロジェクトでは、「Cognitive Foundationr ®」の中核技術の1つとして、ICTリソースの配備・構成の最適化を一元的に実施するNTTコムウェアの「マルチオーケストレータ」が既に導入されています。ICTリソースマネジメントシステムの実現を支える技術として、この「マルチオーケストレータ」を活用し、「ゼロタッチ・オペレーション」の実現に取り組んでいます。これは、インフラやネットワークをサイバー空間に仮想的に再現し、ICTリソースの構築から故障発生時の復旧までのプロセスを、人手を介さず自動化する技術です。

図1 マルチオーケストレータ

NTTコムウェアは、IOWN構想におけるネットワークとオペレーションシステムのあるべき姿を見据えながら、大容量・高速化、多重化されるオールフォトニクス・ネットワークの制御の実現に向け、AI等の活用により高度化されるオーケストレーション機能や、エッジコンピューティングにおける次世代アーキテクチャの検討など、ICTリソースマネジメントシステムの実現に向けて活動を進めていきます。例えば3Dプリンタ等で自動的にネットワーク機器が生成され、現地でロボットが交換する、遠くない将来そんな時代が訪れるでしょう。

Smart Worldの実現やグローバル標準化にも積極的に貢献

さらに、ICTリソースマネジメントシステムはSmart Worldの実現にも貢献します。ヒトやモノの動き、気象情報、あらゆる地球環境のデータは、今後デジタルツインコンピューティングに取り込まれ、高度なシミュレーションにより災害予測等に活用されていくことでしょう。これらのシミュレーション結果から現実世界に起こるネットワークトラフィックの変化を仮想世界でAIがリアルタイムに分析・予測し、最適な帯域制御やICTリソースの配置を実行。現実世界におけるパンデミック対応や自然災害発生時の被害状況の把握・復旧対応などが、迅速かつ正確に行えるようになると考えられます。

図2 4DVIZ®による震災シミュレーション

これらの構想は決して遠い未来のことではなく、既に現実世界のネットワーク機器を仮想ネットワークからリアルタイムに制御する技術が確立され、デジタルツインコンピューティングは段階的に始まっています。

また、NTTコムウェアは、オペレーションに関する標準化団体TM Forum(TMF)において、グローバル標準化支援・標準アセット活用推進の活動を行っており、今後、「IOWN Global Forum」との連携も積極的に進めていきたいと考えています。

IOWN推進ビジネス展開におけるNTTコムウェアのめざす姿

NTTコムウェアは、「ICTリソースマネジメントシステム」と「Smart World」の実現、すなわちテクノロジーとユースケースの両側面から、NTTグループ各社、世界中のアライアンスパートナーと連携し、協業を進めていきたいと考えています。

図3 IOWN構想におけるICTリソースマネジメントシステムとSmart Worldの実現イメージ

NTTグループが手掛けるスマートシティ、スマートインフラの実現に向けて、街づくり、農業、医療・ヘルスケア、MaaSなど様々な分野において、ビジネスの検討からシステムの開発構築・保守運用まで、NTTグループのIOWN構想におけるビジネス展開においても、NTTコムウェアはビジネスパートナー、グループCIO補佐として貢献していきます。

※「Cognitive  Foundation」は日本電信電話株式会社の登録商標です。

※「4DVIZ」はNTTコムウェア株式会社の登録商標です。

※その他、記載されている会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。

連絡先

ネットワーククラウド事業本部 IOWN推進室 nc-iown-inquiry@srv.cc.nttcom.co.jp