NTTデータ、AI inside社と業務提携し、RPAとOCRによる一元的な事務効率化を実現

~AI-OCRソリューションで、手書きの申請書等も入力の手間を省いてRPAで自動化~

NTTデータ,AI inside 2018年9月27日

NTTデータは2018年9月27日、AI-OCRソリューションを手掛けるAI inside社と業務提携し、同社が開発した手書き文字をAIで認識するAI-OCRソリューション「DX Suite」とNTTデータの販売するRPAツール「WinActor」を組み合わせ、RPAとOCRによる一元的な事務効率化を実現するソリューションとして展開すると発表した。NTTデータは、DX Suiteをオンプレミス型とクラウド型の両形態で提供する唯一のパートナーとして、サービスの展開を開始する。まずはクラウド版の販売を開始し、2018年内にオンプレミス版の販売も開始する。

RPAを用いたパソコン業務自動化が急速に進む中、RPAツール単体では自動化できない紙資料を扱う業務が課題となっている。従来型OCRの場合、固定ピッチ(1文字ずつ分かれた記入枠)のあるOCR帳票は自動入力が可能だが、フリーピッチ(記入枠が1文字ずつ分かれていない)の非OCR帳票は対象外となっていた。しかし、昨今のAI技術の進展により、フリーピッチ枠の手書き文字認識に強いOCR技術が生まれており、これまでは自動化できなかった業務まで自動化できるようになると期待が高まっている。NTTデータでは、RPAの苦手としていた手書き文字の資料を扱う業種の自動化ニーズに応えるべく、AI-OCRベンダーの技術を比較し、WinActorと組み合わせて提供する上で最適なAI-OCRソリューションを検討していた。今回、約98%の手書き文字の認識精度を誇るDX Suiteを採用し、RPAのトータルソリューションとして展開を開始することとした。

図1 DX Suite認識結果例

DX Suiteは基本的にはクラウド型のサービスだが、NTTデータではセキュリティを重視する金融機関や公共機関などに合わせて、クラウド型に加えてオンプレミス型でも提供する。

図2 DX Suiteの提供形態

図3にRPAとの連携例を示すが、NTTデータではDX Suiteの追加により強化されたRPAトータルソリューションを国内外に全面展開し、2020年度末までに累計200億円の売り上げを目指すとしている。

図3 RPAとの連携例

詳細はNTTデータによるニュースリリースを参照

http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/092701.html