NTTコムウェア
無停止Linux サーバ構築用クラスタ製品の
カーネル2.6 対応版を提供開始
~Red Hat Enterprise Linux 4.0、及びSUSE Linux Enterprise Server9に対応~
NTTコムウェアは、24 時間365日無停止の情報システム用サーバを構築可能にする、Linux 高可用(High Availability :HA)クラスタ製品「Matrix HA」のLinuxカーネル2.6 対応版の提供を開始した。また、「Matrix HA」のソース・コード修正権を取得し、本製品を長期サポートする体制を強化した。
「Matrix HA」の製品概要
「Matrix HA」は「止まらないシステム」を実現する手段として注目されているクラスタリング(*1)を容易に実現するための高可用クラスタ・ソフトウェア。安定性の高いLinux OSと「Matrix HA」を組み合わせることで、企業の過酷な用途に耐えうる業務システムを容易に構築することが可能である。
「Matrix HA」はPolyServe Inc.(米国、Chairman, CEO & President:Michael Stankey)とNTTコムウェアが共同開発した高可用クラスタ製品で、日本国内ではNTTコムウェアが総合代理店として販売している。
対応ディストリビューション拡充の概要
「Matrix HA」は、新たにLinuxの主要ディストリビューションのひとつ「SUSELinux」に対応した。また、Linuxカーネル2.6 の最新ディストリビューションのうち「RedHat Enterprise Linux 4.0」と「SUSE Linux Enterprise Server9」に対応した。さらに今後、リリースが予定されている「Miracle Linux4.0 -Asianux Inside」にも対応する予定。また、これまでの市販データベース製品向けの監視エージェントに加え、新たにオープンソースのデータベース「PostgreSQL」、「MySQL」向けの監視エージェントを提供する。
「Matrix HA」の機能概要
「Matrix HA」は、共有ディスク装置を介して相互接続し、サーバの故障を検知した際に、正常に稼動しているサーバにデータおよび処理を自動的に切り替える機能を提供する。また、一般的なネットワークのみで接続されたサーバ間でデータミラーリングを行い、サーバの障害を検知した際に、正常に動作しているサーバに処理を自動的に切り替える機能を提供する。1+1 からN+Nまで、様々なノード構成をサポートし、最大16ノード、192サービス/デバイスモニタを誇る高い拡張性、SNMPサポートによるシステム管理ソフトウェアとの高い親和性を確保している。さらに、Java ベースのGUIを用い、クラスタシステム全体をビジュアル表示で容易に管理でき、運用負担を軽減する。「Oracle Database 10g Linux」「Sybase」をはじめ多数のアプリケーションの監視に対応し、エンタープライズシステム環境を強力にサポートする。
【用語説明】
*1 クラスタリング複数のコンピュータを相互に接続し、ユーザや他のコンピュータに対して全体で1 台のコンピュータであるかのように振舞わせる技術。1 台が停止してもシステム全体が止まることはなく、処理を続行したまま修理や交換が行える。この間、業務処理は継続され、外部からはサーバが停止したことに気付かない。また、接続するコンピュータの台数を増やすことで性能向上をはかることもできる。
【MatrixHAが動作保障する主なLinuxディストリビューション】
- RedHat Enterprise Linux 2.1 / 3.0 / 4.0 AS/ES
- RedHat Linux 7.2/7.3
- Miracle Linux3.0 -Asianux Inside
- Miracle Linux 2.0/2.1
- SUSE LINUX Enterprise Server 9