NTTデータとキヤノン電子が
e-文書法対応ソリューションの共同開発
NTTデータ
NTTデータとキヤノン電子は、キヤノン電子の製造するドキュメントスキャナとNTTデータが提供する電子文書流通プラットフォームSecurePod(*1)を連携させたe-文書法対応ソリューションのプロトタイプシステムを開発した。また、キヤノン電子美里事業所にてそのシステムを用いたe-文書法対応電子保存の実証実験を行い、その効果が確認できた。今後は引続き本業務への適用を検討しつつ、両社での開発協業も目指している。
プロトタイプシステムについて
これまでのe-文書法対応製品は、スキャナや電子署名、タイムスタンプなどを個別で提供するものであった。今回開発したシステムは、スキャニング、電子署名付与、タイムスタンプ付与、長期保管という流れを一貫して自動で行うトータルソリューションである。スキャニングした画像ファイルからバーコードデータを抽出し、既存システムと連携できる機能も備えている。
実証実験の目的
e-文書法の技術要件を満たしたシステム構成で実際の業務を行うことで、どれだけ業務効率化が図れるか、および効率化以外に電子証憑化によるメリットを検証。商品化を目指したシステム連携の可能性を調査した。
実証実験の内容
キヤノン電子美里事業所にて、取引先業者から届く納品書をドキュメントスキャナ「DR-5010C」(*2)を用いてスキャニングし、納品情報は在庫管理システムとデータ連携して着荷処理を行った。納品書のイメージデータは、電子署名とタイムスタンプ(SecureSeal)(*3)を付与してe-文書法の要件に適合した形でSecurePodへ保管し、業務効率の向上調査やシステム要件の検証を実施した。
実証実験のスケジュールと結果
2005年11月16日から12月16日まで実証実験を実施し、2006年2月から本業務への導入及びソリューション商品化を検討する。
今回の実証実験では、製造業の納品業務において、納品書の電子保管だけではなく、業務効率改善にも一定の効果があることが確認できた。また、電子化を行うことは内部統制強化にも寄与するのではないかとの結果も得られた。
今後の展開について
今回の実験結果を基に本業務への導入検討を進める。今後、市場拡大が予想されるe-文書法対応の市場において、キヤノン電子のドキュメントスキャナとNTTデータのシステムインテグレーションという双方の強みを生かし、ソリューションの開発協業を目指していく。
【用語解説】
- *1: SecurePod(セキュアポッド)
- NTTデータのSecurePodは、電子署名やタイムスタンプを付与・検証する機能を有し、電子文書の安全な流通と長期の保管を実現するシステム。本実験では、タイムスタンプにはSecureSealを用いた。
- *2:ドキュメントスキャナ
- キヤノン電子のDR-5010Cは、高速、高画質な両面スキャニングを可能にする多彩な機能を搭載したコンパクトA3スキャナ。
- *3: SecureSeal(セキュアシール)
- NTTデータのSecureSealは、国内初のタイムスタンプサービスで、電子カルテ・電子契約・電子申請やコンテンツの著作権といった知的財産保護などで、幅広く利用されている。現在、日本データ通信協会へ「タイムビジネス信頼・安心認定制度」の認定申請をしている。
●「SecureSeal」「SecurePod」は、株式会社NTTデータの登録商標です。
お問い合わせ先
株式会社NTTデータ広報室
TEL:03-5546-8051
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