NTTドコモとチャイナモバイル、IoT向けマルチベンダー間eSIMソリューションを商用化

法人顧客の中国IoT展開を支援

NTTドコモ,チャイナモバイル 2018年6月26日

NTTドコモとチャイナモバイルは2018年6月26日、異なるベンダー間においてSIMを差し替えることなく、ドコモの電話番号からチャイナモバイルの電話番号に入れ替えられるeSIM(Embedded Subscriber Identity Module)ソリューションを商用化すると発表した。7月2日からドコモが受付を開始する。

これまで異なる通信事業者間でeSIMを書き換える場合には、通信事業者同士が同一ベンダーのeSIMを採用していることが条件だった。しかし、GSMA3.1仕様に準拠した本ソリューションは、異なるベンダーを採用している通信事業者間でもeSIMを書き換え可能な世界初のマルチベンダー間eSIM連携システムとなる。

eSIMソリューションのサービスイメージ

このeSIMソリューションを利用すると、日本から中国に製品を輸出している企業は、各種IoT機器に組み込んだドコモのSIMを抜き差しすることなく、チャイナモバイルのネットワークに切り替えられる。切り替え前後の保守や運用については、ドコモがワンストップでサポートする。

NTTドコモはこれまで、2014年のeSIMソリューション商用化以降、IoT World Alliance、SCFA、Conexusなどの海外通信事業者との協業を通じて、ブラジルの携帯電話事業者Telefonica Brasil S.A.(Vivo社)との提供を始め、eSIMに関する数々のプロジェクトを進めてきた。チャイナモバイルとは日中間のeSIMに関して技術面、ビジネス面、制度面の検討を重ね、2017年11月にChina Mobile Internationalとの間でeSIMソリューションを含むIoTサービスに関する協業の契約を締結した。今後、欧州・アジア・中東・米州などにeSIMの対地国を順次拡大していくとしている。

 

詳細はNTTドコモによるニュースリリースを参照
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/06/26_00.html