ミラクル・リナックスは、アプリケーションの仮想化を実現するシトリックス社のシンクライアント・システム「Citrix Xen-App」ユーザーを対象としたシンクライアント・ソリューション「MIRACLE Thinclient Terminal version 3（MTT3）」の提供を2008年９月から開始する。

MTT3は、ミラクル・リナックスの主力製品である「Asianux Server 3」のカーネルをベースとしたOSと、Citrix Xen-Appのクライアント・ソフトウェアを同梱した製品である。低スペックPCでも専用端末として活用できるソフトウェア・ソリューションで、CD- ROM、USB、USB（UDRW）からの起動が可能である。

シンクライアントは、企業の内部統制に対する効果的な方策として注目を集めている。ミラクル・リナックスが提供開始するMTT3は、企業の情報システムにおける管理コスト削減、セキュリティ強化、生産性向上を推進するだけでなく、Citrix Xen-Appとの併用により、故障・災害による事業中断を回避する方策としても応用することができる。また、MTT3単体としてもミラクル・リナックスが供給する国産OSのカーネルを利用することで、他に類をみない高い信頼性と安定した供給を確保することが可能になった。このMTT3には、Windowsアプリケーションが利用可能／起動時間が早い／強固なセキュリティで情報漏洩対策／TCOの削減などの特長がある。

ミラクル・リナックスは「MTT3の提供により、日本市場におけるシンクライアント市場のさらなる活性化を推進し、企業の競争力強化に貢献して参ります」と語っている。