NECは、バックアップストレージにおいて、従来機比最大３倍の処理性能40％の省電力化を実現するラックモデル「iStorage HS8-20R」、及び導入コストを従来機40％低減したラックレスモデル「iStorage HS8-20S」の２機種を製品化し、販売を開始した。

新製品は、内蔵プロセッサの強化及び内部処理の最適化により、処理性能を従来機比最大３倍に向上。より高速なバックアップ／リストア処理を可能にしている。また、データの重複排除や分散配置を行うアクセラレータノードと、データを保管するストレージノードをメッシュ状に連結するNEC独自のグリッド技術により、システム無停止での性能向上と容量拡張を可能としている。

さらに、従来機比２倍となる1TBのディスクドライブの採用と、ストレージノードあたりのディスクドライブ搭載台数を従来機比２倍とする高密度実装技術により、同等のディスク容量で従来機比最大1/4の省スペース化を実現。あわせて、0.066W/GBという、従来機比約60％の低減となる省電力化を実現。データセンターなど消費電力削減や設置床面積縮小が求められる環境に最適なストレージプラットフォームといえる。

エントリモデルとして標準19インチラックへ搭載可能なラックレスモデルを新たに製品化し、最小構成価格1,450万円と初期導入コストの従来機比40%低減を実現。これにより、バックアップストレージシステムの新たな需要創出を狙うとともに、システム導入を検討されているユーザー企業のスモールスタートが可能となる。データ量の増加に合わせてラックレスモデルからラックモデルへのアップグレードも可能だ。