NTTデータと成田国際空港、成田国際空港ターミナルで国内空港初となる地磁気利用の屋内測位技術によるナビアプリ「NariNAVI」の提供を開始

NTTデータ,成田国際空港 2018年9月19日

NTTデータと成田国際空港は2018年9月19日、成田国際空港ターミナルで利用可能な空港ナビゲーションアプリ「NariNAVI」(ナリナビ)を9月20日より配信すると発表した。このアプリは、地磁気(地球の磁場)を利用して測位を実現する「高精度屋内位置情報サービス」を活用しており、国内空港では初めての採用になる。

高精度屋内位置測位技術は、建物内に分布する地磁気やBLE( Bluetooth Low Energy)ビーコンが発信する電波の情報を事前に収集して磁気マップを生成し、この磁気マップの情報とスマートフォンのセンサーで感知した情報を比較・解析することで高精度な現在位置測位を実現する。

NariNAVIでは、空港内地図上にリアルタイムで現在地の情報が表示され、リアルタイムに現在地を把握することが可能になった。また、昨年10月にNTTデータが成田国際空港に提供を開始した、高精度屋内デジタルマップシステムより配信されるデジタル地図を活用しており、NTTサービスエボリューション研究所が開発した「2.5D地図配信基盤技術」によりスマートフォン上で立体的な地図表現である2.5D地図表示を実現した。

図1 「NariNAVI」現在地表示(左)と2.5D地図の画面イメージ(右)
図2 地磁気による屋内測位の仕組み

NTTデータが提供する「高精度屋内位置情報サービス」は、屋内空間における位置情報サービスを実現するため、屋内測位機能、スマートフォン向け地図配信機能を備えたクラウドサービス。本サービスを利用することで、ナビゲーションサービスをはじめとする、施設訪問者への案内サービス向上や、従業員の動線把握による業務効率化など、さまざまなアプリケーションでの位置情報の利活用が可能となる。

NTTデータは今後、施設内のナビゲーションに加え、従業員管理や物品管理など、位置情報のさらなる活用の検討を進めるとともに、屋内施設を持つ企業に向けた位置情報サービスの展開による事業拡大を目指すという。

詳細はNTTデータによるニュースリリースを参照

http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/091900.html