広域ファイルサービス(Wide Area File Service)
統合ソリューションの提供に向けた3社共同検証を開始
NTTコミュニケーションズ
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)、ブロケード コミュニケーションズ システムズ(以下、ブロケード)とマイクロソフトの3社は2006年2月8日より、広域ファイルサービス(Wide Area File Service、以下WAFS)(*1)統合ソリューション提供の実現に向け、共同検証を開始した。検証は2月末に終了し、その成果はNTT Comのホスティングサービスの一部として展開される。
WAFSソリューションの必要性
現在企業では、重要データの保護、コンプライアンス(法令遵守)及びTCO削減の観点より、各支店・営業所などに分散して保存されているデータをひとつのデータセンターへ統合し、集中管理するニーズが高まっている。しかし、各拠点のファイルサーバをそのまま中央統合しただけでは、信号の遅延やネットワーク帯域幅の制限によって拠点間のファイルアクセス性能が著しく低下し、ユーザーの業務効率低下、さらには事業機会の損失を招くといった問題が発生する。今回検証の対象となるWAFS統合ソリューションでは、分散した拠点(支店・事業所)にファイルサーバを配置する必要をなくし、データセンターへの集約を可能にする。これにより管理費用が削減されると共に、拠点ユーザーは性能低下を意識することなく、センターにあるデータに直接かつセキュアにアクセスすることが可能となる。
図 検証構成
検証内容と目的
本検証は、NTT Comの施設を統合拠点とし、同社が保有する全国規模の広域網を利用する。ブロケードのWAFS製品「Tapestry WAFS」とマイクロソフトの「Microsoft Windows Storage Server 2003」を分散した拠点に配備し、拠点間の帯域、拠点間の距離と使用するファイルサイズなどを変更することにより、多種多様な環境に対して提供できる実測値を収集し、本ソリューションの提案に活用することを目的としている。ブロケードのTapestry WAFSは、マイクロソフトが発表予定の「Microsoft Windows Storage Server 2003 R2」への対応も予定しており、本ソリューションでは両製品のメリットを最大限に享受できるようになる。
本プロジェクトにおける各社の役割
・ブロケード
WAFSアプライアンスであるTapestry WAFSを提供する。また、今後は本統合ソリューションのプロモーションを展開していく予定。
・マイクロソフト
Windows Storage Server2003を提供する。また、今後は本統合ソリューションのプロモーションを展開していく予定。
・NTT Com
WANの回線を全国拠点で提供する。また、今後はオンデマンドホスティングサービス「AGILIT」のメニューに広域ファイルサービスを取り込んでいく計画。
【用語解説】
- *1:WAFS(Wide Area File Service)
- WAN上のリモート拠点間で、快適なファイルアクセスを可能にするソリューションのこと。
お問い合わせ先
NTTコミュニケーションズ株式会社総務部 広報室
ビジネスソリューション部 佐藤・小林
TEL:03-6700-4010
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